なんで小説書いてるの?

ネリネ
·

Twitterのおすすめに出てきて、自分でも考えてみた。

作品を発表する=世界に価値を増やす。何もできない私が唯一貢献できそうな価値が創作活動だと思ったから。

言葉・文章が、私にできる唯一の表現方法だったから。絵も、動画も、音楽も、ゲームも、ハンドメイドも作れないし。それに、人間誰しも自分を伝えられる表現方法は、言葉しかないじゃないか。

ずっと心の拠り所な自分の空想世界を形にしてみたいと思ったから。私の頭の中にしかいない創作キャラたちをこの世に存在させられるのは、私しかいないから。

私単体では実現不可能な願いや欲を創作キャラたちに叶えてもらうために。私の心の傷の昇華も兼ねて。癒しのために。

原点としては、エルミナージュと3rdEyeの世界観に憧れて、創作をやってみたいと思ったから。(憧れた形式がRPGの会話パート、ノベルゲームだから、会話だらけの小説になっているところがある)

気持ちだけが逸って、全然行動に結びつかない。

「永遠の未完成。これ、完成なり」 毎日これと戦っていて、いま全く無価値だけれど。

私は作家やアーティストといった、自分の中にある思いを表現することがしたい。それが巡り巡って、誰かを楽しませたり、喜ばせたりして、対価をもらいたい。

できれば現実から離れて永遠に幻想世界の住人でいたい。

けれど、その権利を有するには、現実でそれ相応の実力を得なければならなくて。かつ、周りが求めること、社会的に必要なことも全部やって退けて初めて挑戦が許される。超えなければならない壁が多すぎて躊躇してしまう。

もし実現していたら、今こんなに苦労していないし、きっと楽しく生きていられたと思う。

私がやりたいのは創作。他人の想いではなく、自分の想いを形にしたいのだ。だけど、そうしてお金を得られるのはごく僅かな人だけ。未来への不安でいっぱい。形にできないのなら、創作をやりたい気持ちを抱えながら、死んでいった方が社会の為かもしれない。

最後に「天使にラブソングを2」のデロリスとリタの会話から、私の支えになっている名言を。

「リルケはね、こういったの。

『もし朝、あなたが目が覚めて、あなたが物語を書くことしか考えられないなら、あなたは、すでに作家だってね。』

あなたにも同じ言葉を贈るわ。あなたが、朝、目覚めて、歌うことしか考えられないなら、あなたは歌手になるべきよ」