いつの間にか2025年が終わり、4月を迎え新年度になった。わたしはといえば、転職した頃から目立ち始めた不眠症が悪化の一途を辿り、比喩表現ではなく「あっ。これ死ぬかも」「死にたくはないけどさすがに死んだ方がマシかも」と思うことがたびたびあったので、しばらくインターネットにあまり姿を表せなかった。日に日に世界が壊れ、街が壊れていくなかで、自分や生活まで壊れてしまってはどうしようもないので、少しでも日常をよいものにしようと、2025年度もいろいろと買い物をした。周りはだいたい年末に「買ってよかったもの」を紹介するのが決まりのようだけど、年末は不眠症がいよいよきつかった時期なのでそれどころではなかった。新年度の始まりに昨年度の振り返りをするのもいいのではないだろうか。
一番買ってよかったもの

数年前に買ったLEICAのチェキが赤くてかわいくて気に入っていたんだけど、いろいろ撮りたくなってくると本体の大きさ、シャッタースピードの遅さなんかがネックになってきて、これは家で友達とチェキを撮る用の機械だなあと感じるようになった。持ち運びしやすい手のひらサイズのコンデジで、見た目がシンプルでかわいく、操作性がまあまあよいものを探していたところ、COOLPIXシリーズが理想に近いかもとなり、いろいろ調べた結果、P340がいいなあとフリマサイトで探して入手。同じ値段だと本体がボロボロのものやバッテリーがあやしいものがほとんどだった中、綺麗な本体、正規のバッテリー1つと予備バッテリー2つ、バッテリーチャージャーまでついてきてかなりお買い得だった。ラッキーとしか言いようがない。追加で本体の充電ケーブルとアダプター、SDカードとリーダー、ポーチとストラップも購入して大体5万円ちょっとくらい。これはかなり破格だと思う。AirTagはもともとLEICAにつけていたやつを流用。
ポーチはCITENのものがぴったり。バッテリーやSDカード、バッテリーチャージャーも余裕で入る。
SDカードリーダーはCタイプでかなり小さいやつを選んだ。撮ったその場でスマホに送ることができる。



こんな風にバッテリー類などこまごましたものを袋にまとめてからポーチに入れている。証拠品のガチ感がすごい。
カメラとしての撮り心地は、LEICAと比べると遥かに遥かによい。電源は押し方に若干コツが必要だけど、レビューでそういった意見が多数あって覚悟はしていたので想定の範囲内。LEICAより100億倍使いやすい。
個人的にはモノクロの写真がいい感じに撮れるのが大満足。黒がヌメッとしていてかっこいい。



カラーだとこんな感じ。モノクロとは打って変わって、ちょっと薄ぼんやりした静かなあたたかみが特徴。カメラをきっかけに出かけてみようとか、散歩してみようという気持ちになれるので楽しい。




2025年といえば、9月に入ってから突然とある漫画にドはまりして2026年3月時点で19万2000字くらいの夢小説を書いた。過去およそ10年の間で書いた夢小説が合計41万3400字なので、半年でもう10年のうちの46%ほどを書きあげてしまったという計算になる。とんでもない勢いで猛烈に書き進めている。

基本的にはMac BookでCraftというアプリを使って文章を書いているんだけど、校正や校閲をすべてアプリ上で済ませるのには限界を感じてiPadを購入した。ApplePencilも買って、小説をPDF化したやつに直接赤入れしている。これがもう買って大正解。快適にオタク生活を送れている。さらにお絵かきソフトも購入したので、絵も描き始めた。常にパソコンに向き合う必要がなく、いつでもどこでも絵を描けて、体勢や本体の向きを好きに変えられ、感覚的に線を引くことができ、取り消しなんかも簡単なiPadでのデジタル作画はかなりわたしに合っていたらしく、当社比でめきめきと上達していっているのを感じてすごく楽しい。本体をステッカーでデコったので愛着もわいている。

数分でこのくらいは描ける。めちゃくちゃ似ててどうしようかと思った。
外で本を読む習慣

外で本を読む習慣をつけたくて、fogのブックカバーを全サイズ購入。本の表紙が見えて、濡れても平気で、触り心地がよくて、折れ曲がりにくい素材。最高。好きな作家のひとり舞城王太郎の『ディスコ探偵水曜日』が復刊になったので、ボックスセットを購入した。ちょっとずつ読んでいる。やっぱり最高に面白い。サイン入り特典版を買ったんだけど、サインが「舞城王太郎」って縦書きしてあるだけのやつでめちゃくちゃ笑ってしまった。好きでいてよかったよ。

ブックカバーだけだとカバンの中で「ああ〜〜!!」となることもままあるので、念には念を入れてブックポーチも用意。大大大人気のNINE STORIESさんのポーチを二種類ゲット。白地に赤の格子柄は文庫本用。メッシュの方はハードカバー用。曲がりにくいので、ポストカードなんかを買った時の持ち運びにも便利。
読書習慣を身につけて、カバーにもポーチにもこだわったからカフェでゆっくり紙の本を読むぞ♪と思った一発目に買ったのが市川沙央さん「ハンチバック」。うっきうきで読んでいたら「紙の本を楽しめるのは健常者の特権」というようなことが書いてあって、頭から氷水をぶっかけられた気持ちになって、一旦表紙を閉じたのはいい思い出。これこそ読書体験、と思った。読書はバリアフリーでない。わたしは100%形から入るタイプだけど、それも五体満足だからだよな、と改めて実感した。手帳持ちの発達障害者だけど、それ以外の障害について考えていない時の方が圧倒的に多いからかなりどきっとした。障害者はどんな場面にもいるし、障害はどんな場面にもあるのだから、無いものにしてはいけない。

そういう「ある」「いる」ものをそのまま受け止めることについてや、実在するものの意味を後から構築していくことについての話をしていたら、バシュラールの『空間の詩学』を教えてもらった。哲学や詩を書くことについて前より興味があるからありがたい。貝や貝殻について触れた章が気になる。わたしのことを長年知ってくださっている方はご存知かと思うけど、わたしの貝嫌いは異常だからバシュラールがどう説いているのか読むのが楽しみ。

よき睡眠のために

カメラ、iPadの次に買ってよかったものはダントツで耳栓。LoopのQuiet2。耳にキュッとフィットするのに圧迫感がなく、エアコンや時計の針、車の音で目が覚めてしまうようなタイプの人にめちゃくちゃおすすめ。イヤーピースのサイズ選びと耳へのはめ方にややコツがいるけど、慣れれば快適。種類もかなりあるので、場面によって使い分けるのもいいかも。わたしはもうこれが無いと眠れない。今までどうしてたんだろうというレベルで眠れる。入眠が苦手で途中で目が覚めることが多かったけど、これを装着すると体が眠るモードに入るのか、寝付きはかなり改善された。普段なにかを選ぶ時は黒か赤色を選ぶけど、普段使っているシーツが黒色なので、黒いLoopを選んだことだけ失敗かもしれない。横向きに寝ても外れることはほぼないけど、たま〜にはめ方がゆるいと寝ている間に外れることがあって、そういう時にシーツの上でこれを探すのはまあまあ大変。ケースも小さいから旅行の時なんかも安心。黒は旅行用にして、スーツの色とは違う見つけやすいのを普段使い用に買うのを検討中。

2025年度は本当にいろいろあったけど、夏頃から鍼灸・整体に通い出したのは自分の中でかなり大きい。疲れやストレスが体にモロに出る、筋肉が強張りやすい、自律神経が乱れがちなタチなので、鍼も整体もめっちゃくちゃ効果がある。ボトックスがあんまり効かなかった顎関節症も眉間の皺もだいぶ改善されたし、腰痛も肩こりも背中の痛みも楽。血行がよくなるのか肌色も明るくなるし、肉質もなんだかふわふわするのもおもしろい。
担当の整体師の方がおすすめしてくださったのが、100均で買える足裏のマッサージボール。わたしは生まれつき極度な扁平足で、そのせいで足がむくみやすくてその影響が全身に出ているそうなんだけど、これを裸足でゴロゴロ転がして足の裏を刺激するとむくみがとれて、扁平足もマシになると教わった。わたしはダイソーで買って、歯磨きのタイミングや気が向いた時にゴロゴロしている。床に足をつけると手の指の爪すら入り込めないくらいの扁平足だったけど、かなり隙間ができて、歩いた後の疲れもだいぶなくなってきた。あとこれをやった後は比較的よく眠れる気がする。


それでも眠れない、という時はぬいぐるみを抱きしめる。あったかくてほっと安心するせいか、抱きしめているうちにいつの間にか眠っていることが多い。我が家にはいろいろとぬいぐるみがいるけど、お気に入りはお文具さんが作ったぬいぐるみの耳ちゃん、を、本当にぬいぐるみにしたものと、鳥羽水族館のセイウチのぬいぐるみ。耳ちゃんは2025年にいちばんしんどかった時にうちに来た子なので思い入れがある。セイウチのぬいぐるみは、鳥羽水族館に遊びに行った時に買おうかどうか死ぬほど迷って結局やめて、でも後から猛烈にほしくなって鳥羽水族館に問い合わせたら入荷未定、と連絡がきて落ち込んでいたすぐ数日後に入荷したとわざわざメールをくださって、速攻で注文、その日のうちに発送してもらった思い出の品。いま鳥羽水族館はグッズの通販を行っていないようなので、今後ほしいと思ったもの、特にぬいぐるみは絶対に買い逃がさないと決めている。鳥羽水族館はうみたまごから赤ちゃんセイウチのいちこちゃんが引っ越してきたので、毎日のように行きたいなあと考えている。セイウチ大好き。
身支度するのが超大事
2025年は髪を伸ばし始めたのも自分としては大きな変化のひとつ。ずっと10数年ショートヘアのツーブロック、刈り上げ命でバリカンは脅威の0mmだったのに、漠然とウルフカットに憧れるようになり、5月から頑張って伸ばしてウルフを目指すことにしたのだった。普通はロングヘアの人が変化をつけたくてやる髪型がウルフなので、めちゃショートヘアから地道に伸ばしてウルフを目指すのはなかなかめずらしいことらしい。しかしものすごく髪が伸びるのが速い性質を持つ頭皮なのか、1か月で3cm伸びていると毎月美容師さんに怯えられている。平均だと1cmから1.5cm程度らしいので相当速いんだと思う。実際、耳の上くらいの刈り上げだったのが、毛先をすいたりしながら今では鎖骨にかかるくらいなので、伸びたなあとさすがに自分でも思う。

ウルフを目指しつつ、目下の悩みである髪の広がりと白髪の多さをごまかすために2か月に1回くらいの頻度でパーマをあてて、たまにハイライトを入れたりカラーを入れたりしている。パーマって朝の支度がめっちゃくちゃ楽で快適。美容室で教えてもらったAVEDAのパーマ用スタイリング剤がすごくよくてずっと使っている。これを使う前はすぐにパーマが取れたり、スタイリングがキマらない、ということが多かったけど、ドライヤー前やスタイリング前の濡れた髪にこれを揉み込むと簡単にパーマヘアのスタイリングができる。

毛先とウルフの命であるところのもみあげには重さとツヤがほしいので、1DKのヘアオイル。かなりしとしとに濡れるけど重すぎなくていい。香りもいいし、よくまとまる。髪の全体にカーリーと呼べるようなぐりぐりのパーマをあてていて、めぞん一刻の朱美さんやDr.スランプのあかねちゃんみたいな、ああいう感じの髪型をしているのでボリュームが大事な一方で広がりは気になるから、オイルで程よく落ち着かせるのも大事かなと思う。

人生の半分以上をショートヘアで過ごしてきたので、髪が伸びたいまがすごく新鮮で、ヘアアレンジできるのが割と楽しい。nenenのヘアクリップが特にお気に入り。まとめ髪にして、最後これを挿し込むと一気にモードな雰囲気になれる。もう少し髪を伸ばして低い位置のポニーテールに沿うように着けたいなあ。

香水は相変わらず大好き。春夏はペンハリガンのリキッドラブ、秋冬はラルチザンのクレピュスキュラムミラビレを使っていたけど、昨今の曖昧な気温や激しい温度変化がある日だといずれも過剰に感じてしまうタイミングが増えたので「どの季節ともいえない、涼しくもあたたかい日」につけるためにセルジュ・ルタンスのラフィーユドゥベルランを購入。リキッドラブもバラとペッパーの香水だけど、こっちはもっと落ち着いていて、静かで、しっとりした香り。
関係ないけどサロンドパルファンでこれ買う時に「ラベルフィーユドゥベルラン」って低容量ピルの名前で言っちゃってめちゃくちゃ恥ずかしかった。
レイヤリングするためにfogのoccurも入手。スペアミントの香りが涼しくもあたたかい日にぴったり。

fogのフレグランスは大好きで、リキッドラブに重ね付けするために七味のイメージのものと、クレピュスキュラムミラビレと合わせる用に煙のイメージのものを持ってる。
次に狙ってるのはディプティックのフィロシコスと、rawと、どの季節にもつけたいフエギアのムスカラフェロジェイ。フェロジェイをお腹あたりにつけてから持ってる香水を重ねるとほんとにいい匂いになるんだよ〜フェロジェイつけた自分の匂いが大好き……
ちなみに
この記事で使った灰色の背景の写真は、Loft限定の撮影用シートを敷いて撮影した。ひと手間で写真がそれっぽく見える。レフ板みたいな使い方できるやつもあるので無敵。これらも買ってよかったと本気で思う。