すごく立派な手羽先が安くで売っていたので買って焼いて食べた。両面に切れ目を入れ、これでもかというほど塩コショウをまぶす。ビニール袋、もしくはボウルに昆布茶とにんにくすりおろしと酒を入れ、混ぜ合わせたら手羽先を投入。調味料が馴染んだらごま油を回しかけて更に馴染ませる。冷蔵庫に入れて一時間休ませたあと、グリルで十五分中火で焼いたら出来上がり。焼いている最中に鳥貴族みたいな脂の香りがしてきたので「鳥貴族の匂い!!」と叫んでしまった。発想が貧乏で困る。カリカリのテラテラに焼きあがった手羽先は信じられないほど美味しくて、鳥貴族とは言わないが普通にお店のような味がしてクラクラした。肉にかぶりつき骨をしゃぶる快感には抗えない。たぶんまた近いうちに作ると思う。
大好きNHKの『地球ドラマチック』で、ハヌマンラングールという猿を見た。その猿は白い毛が特徴的で、ネパールでは神の使いと言われているそうだ。普段は木の葉っぱを食べているのだが、木蓮の花が咲く頃になるとその花を毟って花びらごと食べるのだという。ただでさえ神秘的な猿と、あの豊かな木蓮の花の取り合わせ。その様は本当に神様にしか見えず、感動すら覚えた。手羽先をスパイシーなタレに漬け込んでむしゃぶりつくわたしは神様にはなれないだろうなと思った。