2013年7月14日の日記 - Tumblrより

篠原あいり
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脱皮前のセミが動いているところに遭遇して死ぬほど興奮した。しばらく観察してたら道ゆく人々に怪訝な目で見られた。 とくべつ虫が好きなわけじゃないしむしろ苦手な方なんだけど、黒目がちなセミはめちゃくちゃ可愛かった。動き速いしおもちゃみたいだった。

脱皮の途中に死んでいるセミは前に見たことがあって、その時も思わずしゃがんで見入ってしまった。自分の皮を剥く時に死ぬかもしれないとか虫は本当に大変だと思う。アリにたかられているセミはちょっとかっこよかった。死んでも虫っぽくかっこよい彼らは本当に尊い存在のように思えた。 夏の暑い日にしゃがんでジッとしている私を気遣ってくれたおじさんに「大丈夫か」と声をかけられて、暑さで喉をやられていた私は「セミ……セミが……」としか答えられなくておじさんに「お、おう……」ってめっちゃ引かれた。今年の夏も暑い。

@matsugemoyasu
派手歌人 京都在住の獅子座の女 あだ名はラブリー たわむれチャーミング vir.jp/matsugemoyasu