三連休を利用して鳥羽水族館に行ってきた。鳥羽水族館、というか三重県には小学生のときの遠足で行ったきりだから、30年とは言わないけど結構な年数行っていないのですごくうれしかった。
海のない市街地に住んでいるから、海という存在に対してすごく憧れがある。潮風に吹かれながら入口に並ぶのは気分がよかった。暑いなりにかなり涼しかったのも大きい。
ゲートをくぐると入口のすぐそばに大きな水槽があって、それで早速感動した。写真をたくさん撮った。しかし愛機のライカゾフォート2はシャッタースピードがかなり遅く、シャッターチャンス!と思って撮っても撮れたものはすでに数秒泳いで進んだ魚たちばかりというありさまだった。ライカゾフォートは泳ぎの速い魚たちを撮るのにはあまり向いていないことを学んだ。
それでも愛機で撮りたいと粘った形跡がある。スナメリは意外と小柄で、意外とものすごい速さで泳ぐ。
スナメリの写真撮るの下手くそ選手権1位。
ゆっくり動く、あるいは動いているか分からないくらいの生き物であれば割といい感じに撮れる。わたくしは貝のことを恨んでいるけれど、オウムガイはかっこいいと思う。ロマンを感じる。
アロワナもすごくいい。優雅でどこか知的な印象を受ける。実際のところは知らない。アロワナ柄のスカートがあったらほしいと思う。
タコもタトゥーを体に彫るくらい好きな生き物。タコは案外素早いのでこれはiPhoneで撮った。iPhone最高。タコこそ知的で、エレガントで、少しセクシーで大好きだ。食べてもうまい。最高の生き物。
タイもいい。タイは何よりもうまい。昔なにかの番組で関東の人はマグロ派で、関西の人はタイ派、しかもタイの食感を重視すると聞いたことがあるが、わたくしも100%タイ派だ。ねっちりとしたあの、虹色にも見える美しい身……。泳いでいる姿ももちろんキュートでめでたくてかわいい。ライカゾフォートで撮ったけどやっぱりiPhoneで撮るべきだったな。失敗。
コンゴウフグはすばしっこすぎるので何回かライカゾフォートで撮ったけどあきらめてiPhoneで撮ったらめちゃくちゃかわいいショットが撮れた。なにより画質もいい。かわいい。アイドル。コンゴウフグってかわいい。なにを考えて泳いでいるのか知りたい。
お昼前にすこし休憩。フライドポテト、唐揚げ、フランクフルト、焼き餅を同行者と分け合って食べたけどどれもちょっとびっくりするくらいおいしかった。そしてなにより地ビールのうまさ!伊勢いいところだなあ。
食後にお手洗いへ行ったらドアの内側に小癪な張り紙がしてあった。ラッコがかわいいから許せるが、そうでなければ、貝なのでわたくしは怒っていただろう。
まあこういう容赦のない説明を添えるくらいだから、さもありなん。
ダントツでよかったのはアメリカビーバーの説明。かわいすぎる。いつもサツマイモのこと考えてるんだね……笑っているように見えるんだね……よすぎる……涙が出てきた。かわいすぎると人は泣く。
マナティとジュゴンもすごくよかった。どちらもそこにある彫像のように、どっしり、じっと動かず、たまにヒレをゆらゆらさせるだけだった。それがなんだか神様みたいで、すごくよかった。なんか丸いのがマナティ、口がヒュボッとしてるのがジュゴン。覚えた。
ジュゴンのすぐそばの水槽にいたナマズも、なにかのキャラクターっぽくてよかった。タコもそうだけど、この手の顔の魚は頑張れば意思疎通ができそうな感じがする。
意思疎通といえば、飼育員の方の「拍手〜!」や「ないしょ〜!」の声に合わせてポーズをとることのできるセイウチのツララちゃん。ポーズは芸のためだけでなく、採血や身体測定の体制を取りやすくするための工夫なんだそう。ないしょ〜!の声に合わせて両手を口元にやるツララちゃんはかわいかったけれど、ショーのあとにぐっすり眠るツララちゃんの方がもっとかわいかった。眠るときにまぶたを閉じる生き物、大好き。セイウチのぬいぐるみ、買えばよかったとちょっと後悔している。
ペンギンもかわいい。いつも伸びやかに気持ちよさそうに泳ぐので、見ているだけで心が晴れやかな気持ちになる。てちてち歩く姿も好きだ。
鳥羽水族館を出て、フェリー乗り場の隣にあるレストランで昼食を食べた。鯛めし!!!!!!!!タイってやっぱりうますぎる。そのままで食べてもうまいが、だしをかけて少し白っぽくなったタイの身のきゅっとしまった感じのうまいことうまいこと。伊勢では鯛めしを食べたあと、残っただしを楽しむためにあられを入れてそれを茶漬けにするのだそうで、それもすごくおいしかった。タイ、本当においしかった。大好物。ありがとう。
お土産にお菓子を買ったり、帰り道に関宿の町並みを少し散策したり、三重のお茶を使ったソフトクリームを食べたりして、一日だけとはいえすごくすごく堪能した。次は伊勢神宮にも行きたいな。