夕焼けが美しいのだろう、窓の外が燃えているように見える。桜が咲いた時にも思ったが、世界やわたしがこんなに大変でもちゃんと花のつぼみは開くし太陽は沈み、また昇るのだ。人間のためにそういう仕組みになっているとなんとなく勘違いしていた。我々人間が滅んでも夕焼け空は夕焼け空なのだ。美しいと感じるのは人間の勝手だ。
今日もwebでの面談があった。わたしの経歴を聞くと涙したり怒ったり笑ったりする人がいるが、今日の人は涙する人だった。憐憫の涙ほどどうでもいいものもないが、夕焼け空を美しいと思うように、わたしに対して泣いたりするのはその人の勝手なのでもう別段なにも思わない。お金は好きではないが必要なので働くしかない。
外に出なくなって久しいので私の肌はどんどんと白くなってきたように思う。こう書くと羨む人が出てくるはずだが、わたしの色の白さは白人のような透ける美しさではなく青白く見るからに不健康な白さなので、その気持ちは無駄だと言いたくなるが、それもまあ勝手なので放っておく。たまには日光を浴びなければならない。窓の外が燃えている。