キャンドルってプレイバリュー高いかもしれない

matsuri269
·

はじめて自分のためにキャンドルを買った。プレゼントでは買ったことがあるし、シーリングワックスを溶かす用のものもあるのだが、そういうのではなくて、ただ、燃えているのを楽しむだけのキャンドルを、自分のために買った。

そのキャンドルを買ったのはセレクト系の本屋だった。けっこう広い店内には、本だけではなくてちょっとした雑貨も置いてある。詩をモチーフにしたハガキっていいなあと思いながらそのテーブルの後ろに回ったら、氷のような透明なキャンドルが売っていたのだ。

ちなみにこれなのだがオンラインだと売り切れているようだ。

直方体に近いものとちょっとくしゃっとしたものがあり、わたしは後者を選んだ。前者も氷っぽくてよいのだが、なんとなく気分でそうした。火をつけると消えてしまうものだと考えると、決して安くはないのだが、まあ年末だし……きれいだし……という気持ちで買ってしまった。そういう日もある。そういう日は多すぎない方がいいが、今日はそういう日だった。

家に帰ってから、火をつけてみた。

最高の気分になった。ライターで火をつけただけなのに。そもそも宝石とか星とかきらきらしたものが好きな人間なので、キャンドルが好きなのも必然だったのかもしれない。というか火っていいですね。暖炉を眺めているだけの動画が流行るのも無理はない。暖炉はないが目の前にキャンドルがある!やったね!

これは部屋をちょっと暗くして撮った写真だが、明るくしていても火がキャンドルに反射してきれいだ。おだやかに燃えていくその様子を見ているだけで楽しい。というかこの記事は燃えているキャンドルを見ながら書かれている。今もキャンドルは静かに燃えている。このキャンドルはおおよそ7時間くらいで燃え尽きるらしい。そのとき、わたしが次のキャンドルを買うのかは、定かではない。