11月9日 東京キネマ倶楽部 17:30開演
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tacicaは……jacarandaがはじめて買ったアルバムだからほんとうにもう15年くらいは知っているんじゃないだろうか。ライブには行ったことがなかった。大きい音がそんなに得意じゃないので……(あと前にアメリカに語学研修に行ったときに野外音楽フェスのボランティアがあり、そこで倒れかけたのが大きい)しかしラーメンズに再燃したことをきっかけにやついフェスに行き、そこで耳栓があればライブハウスも大丈夫じゃん!ということに気が付き、じゃあtacicaのライブにも行ってみよう!と思ったのであった。
ちなみにわたしはLoopを使いました。大きい音が苦手じゃない人もライブハウスで耳を保護するのは大事らしいです。
事前物販が横の建物でやっていて、そこにツアーポスターもあった。ほかのグッズもかわいかったけどとりあえずアルバム「AFTER GOLD」を購入。まあまあ並んだ。
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ライブはだいたい2時間弱。これから始まるツアーなので詳細は書かないけど、とてもよかった。とにかくセットリストがいい。過去曲の挟み方に「文脈」がある……!になっていた。個人的には自分がtacicaを知るきっかけになった曲があってうれしかった。あっという間に終わってしまい、とにかく楽しかった。音楽っていいな、と素直に思うことができた。今年はこれまでできなかったいろいろなことをやる年だということにしているのだが、tacicaのライブに行けてよかったな、と思っている。20周年記念ライブも行きたいな。水母の骨、いいタイトルだ。
tacicaのことを勝手に「自己嫌悪の先輩」だと思っている。暗示されているとかそういうレベルを超えて、「僕/自分が嫌い」とストレートに書いてある歌詞がけっこうある。
自分が嫌いで/アトリエ
僕以外に僕はいないと
言えず終わる日々や僕が嫌いです/命の更新
そうだ そう言えば いつも いつでも 僕は僕が嫌い/夢中
(まだネットに歌詞がなかったので歌詞カードより)
「僕が嫌い」なのはそう、そうなんだけど拗ねてないのがtacicaのいいところだと思っている。拗ねてないっていうか自分が嫌いなのはそれはそれとして大前提として受け入れなければならない、っていうのがある。その意味では自己肯定はできている。自分が嫌いだという状況は肯定されているというか肯定するしかないよね!という明るい諦めがある。その結果として、自分のことは嫌いだけどなんとなく明るくて前向きだろうが後ろ向きだろうが人生をやるしかない、という感じの温度感の曲が多くなり、わたしはそれが好きだ。
あと徹底して「自分の話」をしており、あまり他者が出てこない。わたしは二次創作をやろうとも「自分の話」になるのが嫌だったんだけど、tacicaを見ているともしかしたらいい感じに語れば「自分の話」をしていいんじゃないか、というか、したほうがいいんじゃないか、と思えてくる。これもまた自分の話である。