「他人が普通にできること」ができないという強烈なコンプレックスを抱えながら現在に至る。人の顔を覚えるとか毎日スーツを着るとかそういうやつ。でもそういうのって実は「他人が普通にできること」ではなかったりする。すべての人間ができることではないことを理解している。それはわかってるんだけどなんとなくそういう認識をしてしまっている。
そうすると自分にできることってなんなんだ?になるんだけど、たとえばここに自分が出した同人誌が20冊くらいはあり、同人誌があるということはある程度のスケジューリングができて表紙と中身のデザインができて内容を書けたということが保証されている(わたしは小説同人誌しか出したことがない、と思っていたが、漫画混合のアンソロを……いつの間にか4冊主催していますね)まあまあちゃんとした「成果物」である。でも「できること」にカウントしていない。これってただの商業主義を内面化しまくっているだけなんじゃないでしょうか。でも商業ベースでコンスタントにやれることだけが「できること」ではないし……できることってもうちょっと幅広い概念だと思う。だとすればできることはけっこうたくさんある。問題はそういう「できること」がたくさんあったとしても別に自分の自己肯定感とかには寄与しないところである。でも「できること」が自己肯定感に寄与する必要はないし……というオチのないところでこのおはなしは終わる。しずかなインターネットのことをオチのないはなしをしていいところだと思っているな?まあほかのSNSでオチのあるはなしだけをしているわけでもないな。