新星急報社というアクセサリー屋さんがある。文芸作品などをモチーフに様々なハンドメイドアクセサリーを作っている方だ。
その新星急報社さんは、テーマを元にアクセサリーを作る対面オーダー会を不定期に実施している。(なお、オンラインでもオーダー可能だ)わたしは対面、オンラインオーダーを度々利用しており、今までにえーっと……合計5つのブレスレットやグラスコードを作ってもらったことがある。けっこうあるな。どれも毛色が違うかわいさがあるよ。
そして今回は自分の一次創作に出てくる「奇術師と人形」をモチーフにブレスレットを作ってもらうことにした。アクセサリーの説明に際して、この物語のネタバレが含まれるので、気にする人は読んでほしいし、気にしなければそのまま進んでほしい。
ブレスレット全体はこんな感じ。
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センターのガラスはマジシャンとして華々しい舞台に立つ奇術師、白いパール調のガラスは「つくられたもの」である人形のイメージ。パールを挟んだ黒いパーツは中心に近い方から不定形のオニキス/プラスチックで、「作り変えられてしまった」奇術師を象徴している。自然物から人工物への置換ですね。表に出るほうがシックなので、手首の裏側は紙吹雪のようなカラフルなガラスを使用。アジャスターの最後のガラスは、背景色によってピンク/ブルーに見え方が変わるのでマジックめいているしふたりの旅路のようでもある。
また、チェーンやワイヤーなどの金具部分がゴールド/シルバー両方使われており、どことなく奇妙な/クリーピーな感じを出している。それでいて調和しているのがこのふたりだなあと思う。
コンビカラーのアクセサリーってバランスをとるのが難しいよなって思うのでチェーンの形も違うのにバランスがとれているの、すごい!と思った。でもたしかにどっちかの色オンリーにするとこのふたりにはまとまりすぎているんだよな。どうしようもなく接近しているけれども他者でもあるってところが好きなので二色でよかった。
自分の手元にはあまりないテイストだけどこれつけたら楽しいな!という仕上がりにしてくださったのでうれしい。いろいろパーツを出してくださるのでこれイメージには合うけど自分ではつけられないモチーフだなとかあったら外してもらうことも可能。(今回はハートは外してもらったりしました)全体的に秋冬につけたらいい感じだな!という色彩。
ちなみに包装もかわいい。リボンは人形の髪の色をイメージしてくださったとのこと。
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アクセサリーオーダーは祈りっていうか、祈りを具現化してもらうことだと思っている。なんかぼんやりとしたかたちのイメージをきらきらしたものにしてもらうことによって、自分の持っているイメージはたしかにここにあるんだ、と思うことができるようになる。そう、何に対するイメージでもいいのだ。自分が手にしたいイメージであれば。新星急報社さんのTwitterアカウントを見ると、さまざまなものを対象としてアクセサリーを作っていらっしゃることがわかるので、安心してほしい。サンキャッチャーとかもある。
今回は対面オーダー会に参加したが、前述したようにオンラインでもオーダー可能なので、気になる方はぜひやってみてほしい。きらきらしたものがあると、楽しい!