ラーメンズが好きだった

matsuri269
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過去形にしてしまったが今も結構好き。というか今なぜか再燃している。なんでだろう。ぼんやり好きだった気持ちがあり見返したらけっこうおもしろかった、というのが大きい。

ラーメンズは小林賢太郎と片桐仁のコンビで、わりと言葉遊びが中心のコントを行っており、現在は事実上解散している。

今見るとこの表現はどうなんだろうって思うところがないわけではないのだが、特に後期の作品は文脈を作中で作っているのでそこまで気にならないこともある。でも最後の「TOWER」が2009年だからな。けっこう前だ。そこは留意してほしい。

わたしの好きなラーメンズのコントはディスコミュニケーションが主題になっているものが多く、その手段として言葉が使われているような印象を受けている。言葉はコミュニケーション手段として完全ではないが、言葉を使うのが最も効率的である場面は存在する。そういった現実を突きつけてくるような、気がしている。

公式Youtubeにけっこうな量のコントが公開されているので気になる向きは見てみてほしい。以下個人的なおすすめ。ネタバレにならないようにコメントしようとしたら何も言ってないみたいになってしまった。

「ドラマチックカウント」

数を数えているだけなのだがそこに文脈が乗るとストーリーになるぞ!短いし見てもらえばわかる。

「新噺」

落語がはじまる……と思ったらはじまらない……と思ったらはじまっているのか……!?になるコント。とにかく構造がうまいぞ。

「銀河鉄道の夜のような夜」

タイトル通り銀河鉄道の夜のパロディでもあるが……ディスコミュニケーションと祈りの話だと思っている。もしこれ気に入ったら「TEXT」を最初から通してみてここにたどり着いてほしい。

特に「TEXT」はコミュニケーションって難しいな、というのと同時にそれでもふたりがここにいるならなんらかの結果が発生するんだよ、の話をしているように思っている。いつか気合を入れてTEXTの記事を書いてみたいね。なんだかんだ一番好きなのがTEXTなので……白紙の新聞だけがこの世界に存在するならば、なんと悲しいことでしょう。