頭の中が四六時中うるさいパーソン

matsuri269
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そういう人間はけっこういるらしい。わたしもそのひとりだ。目に見えたものをすべて読み上げるしなんかあらゆる思考が音として聞こえる。どれにチューニングを合わせるべきなのかわからずに疲れる。おかげでいつもぼんやり疲れている。今も頭の中で聞こえるわちゃわちゃを消すためにミュージカル『ハミルトン』のサウンドトラックを聴いている。イヤホンで聞くのがいい。これは音楽を聞くためというよりは周りの音を遮断して一定の音を叩き込む儀式だからだ。現実の音で現実じゃない音を打ち消す儀式だ。ちなみにそれをやっても普通にこれを打ち込むくらいの音声は聞こえる。最近のお気に入りアルバムは『ミラベルと魔法だらけの家』『イン・ザ・ハイツ』だ。言葉数が多い英語の曲がいい。このセレクトだとリン=マニュエル・ミランダが大好きみたいに見えるな。実際好きなのだが……

となんらかの曲をかけていてもこうやってはなしが脱線する。いや、テキストにするところで直せばいいしだいたいそうしているが、このしずかなインターネット、書いたままが保存されるためなのかなんなのか、思い浮かんだものをそのまま書きやすい。それが正しいことなのかはわからないがすっきりする。要するにメモ帳だ。メモ帳はアナログで持っているし、万年筆で文字を書くのは大好きなのだが(万年筆のはなしはいずれすることになるだろう)いかんせん遅い。遅いっていうか間に合わない。何に?思考に。逆に思考をゆっくりやりたいときは万年筆を使うといい。というか、タイピングも間に合ってはいない。それなりにタイピングが早いほうだとは思っているのだが。

何が言いたかったかというと、頭の中が四六時中うるさいパーソンがある程度すっきりするためにこのしずかなインターネットはよいということだ。短文系SNSにも書いているのにこれも必要なの!?と思わなくもないが、ちょっとまとまったテキストを書きたいことも人間にはある。そして今がその時だ。