書く書くしかじか

松下とも子
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年明けに岸政彦先生の「にがにが日記」を読み、なんて面白いんだ!私も日記書くぜ~と始めたもののまったく面白く書けず、20日くらいでやめてしまった。岸先生、なんであんなにおもろいねん。別にめくるめくことも赤裸々なことも書いてないけどいいんだよな~。

しかし最近小説で小さな賞をいただいたこともあり、書くこと自体に興味が出てきているので、ここは練習の場としてできるだけ毎日なんかを書いていこうと思う。

急性胃腸炎で体重が3キロほど落ちてしまった。10日ぶりくらいにやっと通常通り食べられるようになり嬉しくてたまらない。モスバーガーでモスチーズバーガーとオニオンリングとコーラを注文した。すっごくおいしい。天国か。

どんな事情かわからないが、おばあちゃんが何か若い店員さんに質問したところとにかく出てくるから待てとマニュアル口調の対応。店員さんも悪気はなくて、そういう接客しか知らんねんな。でも、私から見たら「相手にしていない」ように見えても仕方ない接客。おばあちゃん泣きそうになり、だんだん怒ってきてるし私も泣きそう。

私たちの考える「普通の接客」はどんどん過去の遺物になっていくのだろう。

過去の遺物と言えば、昨晩Coccoがインスタライブでフィルムカメラの使用を諦めた話をしていたが私の今の一番の切実な悩みはそれである。芸能人でさえ躊躇するコストの高さ。もうお店おしまいかなと思っていたりもする。やめどきってあるよね。

そんなこんなを考えながら帰っていたらW子さんよりある写真家に関連する嬉しいお知らせをいただいた。公表はできませんが、うおお、と盛り上がる。ちょっとだけ自分はまだ持っている気もしてくる。なんとなく心、綱渡りな春。

今日の読書は「傷を愛せるか」宮地尚子。トラウマ研究の第一人者によるエッセイを集めたもの。授賞式で行った長崎の本屋で見かけて気になっていたが、今日も目に付いたので運命を感じ購入。私は心の傷というものにいつも強い興味を持っている。

@matsutomo
福岡で写真と文筆をやってます。 ★ほとりスタジオ www.hotori-std.com ★第54回九州芸術祭文学賞 佳作受賞kyubunkyo.jp/archives/1158 ©2024松下とも子