昨晩は湘南から帰省した湯川君と綱場町の小料理屋へ。遠くの友達とはチャンスを逃すと数年越しになる。会えて良かった。ぼんやり小町の私だが、湯川君といるとなぜかお姉さんキャラに。人間関係は組み合わせだ。相手によって色んな自分が現れるのを感じます。
早起きして南区へ。今月から新しい仕事を週2日始めたのです。久しぶりの「お勤め」。今のところ違和感なく楽しく働かせて頂いている。目に見える成果ではなく、関係を良くし、保つことが求められる仕事なのでできるだけ長く続けたい。その日その場の風を感じて動く、サーフィンみたいな仕事。私の苦手な、人と時間を重ねてつきあっていくことが鍛えられそうだ。
それにしても、お勤めの素晴らしいところは行っただけで給料が発生するところ。自営というのは何もしなければ永遠に0円どころかマイナスである。今シーズンプラスにできていないので、少し発火して回していきたい。
夜は文章を習っていた矢野先生と奥様と天神でお会いする。賞について、「いつか獲る、じゃだめよ。獲ると決めて獲りにいくこと」と発破をかけられる。冊子をお渡しし、喜んでいただけた。握手で解散。
私に才能は無い。あるとしたら、作品を完結させて発表する力だけ。いつまで続けられるか分からない。それでもいいと口では言いながら、絶対に何かを生み出せる人間でいたいという強烈な気持ちがある。それはほとんど反抗心だと思う。
そんなことを考えながら天神地下街を歩いていたら、これまた数年ぶりにある女性と遭遇した。彼女は芸術家で、本当に純真な心を持っていた。交流していたこともあるが情緒が不安定な時期があり、私はそれにうまく付き合うことができず疎遠になってしまった。
彼女はベンチに座りホームレスと思しき男性に寄り添って話していた。ピンクの髪、真っ白い肌に大きな瞳。天使が舞い降りたようだった。私はやはり話しかけることができなかった。遠くから見たら人間はみんな愛しいしきれいだ。そう思うのに近づけない自分の心の矛盾になんだか泣きそうになった。