アコースティック

松下とも子
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納品、写真とデータを投函。充実感で満たされるひととき。しょうゆとみりんと味噌とマヨネーズがいっぺんに切れるという絶対に起こってほしくないことが起こったので買い出しデーに。キッチンハイター、牛乳石鹸青箱も買う。

マイング(博多駅のスーパー)が肉の特売日だったので、夜はちょっと心に余裕があるときに作る骨付きチキンカレーにする。スパイスをきかせたやつ。サフランライスで食べる。あーおいしかった、とひといきついていたらこんなツイートが。

僕のレテパシーズ「アコースティック」、名盤ですよ。これに入っている「春」って曲を聞いた時くやしくてのたうちまわりました。こういうことがやりたいんだおれは!って。こういうことに追いつきたくて写真や文章をやっています。あとこのアルバム、ハーモニカがすんごくいいんですよ。アイリッシュパンクみたいで。アイルランドじゃなくて古宮さんのふるさと北海道が見えます。

なんか、表現って自分に関係なくかっこい~、ってやつと、あーこれ、ちょっとやられちゃったよ~、って表現やる側目線で見るものがあります。レテパシーズは完全後者です。ジャンルは関係ない。音楽とか、絵とか、お店やってる人とか、ただ生きている人とか、色々です。むしろそっちの方が多いです。

去年の今ごろは写真展の準備をしていて、苦手な人ともたくさんかかわらなきゃいけなかったんですが、ある人がさんざんいやみを言ったあと急に真顔で「あなた迷いがあるわよ。表現者でいきなさいよ。目がそうなんだから。」って言ったんです。なんかすとんと腑に落ちて、「そーだよねっ」って思って、それから迷いなくくらしています。おおげさに言ったら神の声みたいでした。それからレテパシーズのことも完全にライバルとして見るようになりました。遠くで光る灯台みたいな人が何人かいて、私はとても励まされています。

@matsutomo
福岡で写真と文筆をやってます。 ★ほとりスタジオ www.hotori-std.com ★第54回九州芸術祭文学賞 佳作受賞kyubunkyo.jp/archives/1158 ©2024松下とも子