孤独を感じる時は、いつだろう。真っ先に思いつくのは、一人でいる時。
でも、そうだろうか。
私が一番孤独を感じる時は、「周りと自分との間に、温度差を感じた時」。中学時代はそうでもなかったが、高校時代に段々と感じ始めて、一度、今でも明確に覚えている場面を経験した。それは、高校三年生の時。体育でダンスの授業があり、それぞれ自由に曲を選んで踊っていいことになっていた。一か月ほど練習をして、学年合同での発表会が開催される予定だった。私は、本当はやりたい曲があったが、クラスになじめていなかったため、言わなかった。結局、中学の頃から苦手なジャンルの曲を、2曲踊ることになった。正直言って、全然楽しくなかった。楽しもうとしたけど、踊りは難しいし、曲は苦手だしで、やる気が起きなかった。プライベートで練習する機会をみんながつくったけど、私だけ行かなかった。わざわざ休日に遠くまで行って、やりたくもないことをしたくなかった。そして迎えた本番、あまり練習もせずに迎えたから、私は全然踊れていなかったと思う。それは全然いい。その後。他の人たちの発表でも、私が苦手なジャンルの曲ばかりで、知ってる曲はほとんどなかった。少しも楽しくなかった。
そんな私と裏腹に、とても盛り上がっている“みんな”。
段々と、私だけ暗闇のどん底に落ちていく感覚がした。私だけ楽しめない。楽しもうとも思っていない。楽しんでいない私が異常に見える。楽しくない。私は楽しくない。こんな場所にいたくない。
これ以降も、何度か強い孤独を感じたことはある。例えば、自分が真剣に受け止め聞いていた話が終わった後で、「ほぼ寝てたわ」という友人の声が聞こえてきた時とか。
でも、孤独は悪いことばかりじゃない。孤独を経験した人に共感できる。視野が広くなる。たくさんの人に寄り添える。
これを読んでくれている人が、孤独を感じていたとしたら、それはきっと無駄じゃないと、私と信じて生きていくのはどうだろう。強制はしない。あなたが無駄じゃないと信じることを選んだ時、私はあなたの隣にきっといる。