四天王寺。聖徳太子が建立したとても古いお寺。大阪人は天王寺さん、一心寺さん、天神さん、高津さん、生玉さん、ちょっと南の住吉さん、あたりがお参りの定番かな。いや、天王寺さんは基本的にはお彼岸のときしか行かないかも。お彼岸の間は中心伽藍の拝観料が無料なんですが、私は子供の頃からずっとお彼岸にしか行ったことがなかったので、Ingressをやっていた頃通常期間に拝観料を払わずに入口素通りして係員さんに止められました。恥ずかしかったけど知らんかってんもん(開き直り)。
観光客が多いであろう昨今は知りませんが、通常期間の天王寺さんは基本的に静かで閑散としていました。が、お彼岸時は違います。いろんな屋台がひしめいていますし、お坊さんたちが列をなして闊歩しています。参拝者も大勢で活気に満ちていて、でもえべっさんほどの喧騒ではなく長時間滞在してもさほど疲れません。
子供の頃は祖母のお供で、祖母が亡くなってからは母といっしょに何度もお参りしたのはご先祖の回向のためだと思っていたのですが、最近になって母の夭折した兄姉の御位牌を五重塔に納めてあるからだと知りました。母は祖父母の5人目だか6人目だかの子供だそうで4人だか5人は3歳までに亡くなったそうです。そのせいで、大きな病気をすることもなく元気に育った母はたいへんに大事に甘やかされて育ちのちのち大変なやっかいものになるのですがそれはまた別の話。
祖母も母もその話は私には一度もしていないのですが祖母が元気だった頃、私がたぶん小学生になったときに五重塔に登ったのはそのせいだったのかなあとあとになって思います(もしかしたらそのときになにか聞かされていたかもしれないけれど覚えてないよ。ぎっしりと御位牌が並んだ塔の中は不気味で怖かった)。
毎年は無理だったけれど、母が一人で歩けなくなってからは私ひとりで何度かお参りに行き、夫が帰国してからコロナ禍が始まる前に一度ふたりででかけたがそれが最後。そろそろ再開したいなあと思ってはいるのですが夫と一緒は無理かなあ。
とXで南大門の写真を見かけてつらつらと思ったことでした。