
SKIPPYを初めて買ってみた。それはピーナッツバターと呼ばれるものだ。

パンに塗って食べてみた。ピーナッツのペーストはたいへん粘度が高く、とてもじゃないがすんなり嚥下できるものではなかった。食べるのには苦労したが、味自体はほのかな甘味がちょうどいい。塩味がかなり効いていて、日本人には少し塩辛く感じるかもしれない。個人的に味はよかった。問題は、粘度が高すぎてトーストに塗って普通に食べようとすると窒息しそうになることだ。
SNSにこの惨状を投稿したところ、PB&Jというものを教えてもらった。まず、パンは薄切りのものを二枚用意する。そこに、片方にはピーナッツバターを、もう片方にはジャム(ジェリー)を塗るのだ。すると、PB&J(ピーナッツバター&ジェリー)サンドのできあがりだ。ジャムが水分と甘味と酸味を補ってくれるため、格段に食べやすくなるのである。アメリカでは、このような食べ方は一般的のようだ。確かにテレビでそのようなものを見た記憶がある。とても賢いことを考えるな、と感心した。

すぐにいちごジャムを買ってきて、PB&Jを試した。これなら、窒息しかけながら飲み下すこともない。とはいえ、ピーナッツの味だけで楽しみたいなら、日本人向けのピーナッツクリームを買ったほうがいいだろう。日本ではピーナッツクリームのほうがメジャーらしい。私も、SKIPPYを試すまでは、柔らかいピーナッツクリームこそいわゆるピーナッツバターと呼ばれるものだと思っていた。
ふとしたところで異国の文化に触れることができたようで、興味深いSKIPPYとの邂逅になった。