以前「フランス人は10着しか服を持たない」というタイトルの本があった。これは実際に10着しか服を持たないということではなくて、気に入ったものを厳選するというライフスタイル本だったんだけれども、義伯母1と義伯母2が施設に入るにあたり、「持ってる洋服、元気なうちにフランス人並みに厳選しておいてほしかった……」と義伯母たちの洋服の整理をしながら何度となく思っている私である。
しつこいくらい片付けの話ばかりしているけど、それは週に1度、義父宅に行くたびに整理をしていて、それがいまだに全然終わっていないからだ。
さて、施設入居の際に持っていく洋服だが、義伯母に関しては二人とも施設から外出する機会はほぼない状態であり、大体3〜5セットもあれば十分ですと言われた。まあ、そうは言っても少し多めに持って行った。
どれも動きやすい部屋着で、スカートではなくパンツが好ましい。空調があるので夏物か冬物かは関係なく、長袖や半袖のカットソーに、ちょっと上に羽織るものが1、2枚あればいいかなという感じ。そして重要なのは洗濯機で洗って乾燥機にかけられるもの。また施設によっては、洋服のどこかに名前を書かないといけない(洗濯の時にわからなくならないように)。パジャマは個人の好みで、寝る時に着替えたいなら持っていく(部屋着で寝る人も多いみたい)。あとは下着や靴下。リハビリパンツなら下着のパンツは不要になる。
最初、洋服の枚数、けっこう少ないと思ったけれど、よくよく考えてみれば、私も部屋着に関してはいつも似たような服を着まわしているので、枚数的にはそんなものだった。