うちには井戸がある。再開発だらけの東京の都心だし、数は減っているものの、近所には今も井戸がある家がそこそこ存在している。
我が家ではガタガタになった祖父母の頃の家を新しく建て直すことになった際、いつか来るであろう震災に備えて庭の井戸は残す、ということになった。震災が来たときには、近所に水をわける使命がある(と勝手に心構えをしている)。井戸のポンプも新調し、手押しポンプに加えて水道タイプも新たに加わった。水質検査も行い、ふだんは庭の水まきなどに使っている。
その井戸リニューアルから年月が流れたので、先日保健所でやっている検査に申し込んでみた。これは水道法水質基準の51項目中の一部を検査するもので、飲用できるかどうかの検査じゃない。でも現状では飲んだりしないし、家庭菜園もやってないから、とりあえず最低限の項目だけでもどんな感じなのか知っておきたい。
水の採取方法に細かい注意事項があり、緊張しつつ採取して無事に提出、どれも問題なしという検査結果が返ってきた。
化学物質の検査は入っていないため、やばそうな物質が含まれているかどうかは謎のまま。ただPFASに関しては、うちの区は今のところ心配ないというのが都の見解ですと保健所の人は言っていた。