TCG勢(主に遊戯王とちょっとだけシャドバあたり齧った人程度のものを指す)的なマジョリティアという作中TCGに関する印象などを語ります。
これを読むと用語を推察できる可能性があるので
未プレイのひとは注意してね!
★基本ルールに関する云々
最初に、マジョリティアというゲームは魔法やモンスターの使用コストが専用のデッキから、既定の枚数と組み合わせだけドロー出来るようになっている。
これさらっとやってるけど何気にすごいと思う。
コストのあるTCGはコスト用のカードがメインデッキと一緒になっている場合、コスト詰まり(手札にコストばっかり来てモンスターや魔法が全然来ない=手札事故)が発生しやすいけどマジョリティアにはそれが存在しないので頭を悩ませる必要もない。現代的……。
その代わりに使用したコストの再利用・コストの増加が1ターンでどちらか片方しか選べないっていう部分で上手く戦略性のバランスを取ってるように思う。マジョリティアは「全てのプレイヤーがそれぞれ別のルール効果による勝利条件を持っている」っていうかなり大味なゲームなので、ゲーム展開が異様に早い中で「このターンはコストを増やす」「次のターンの相手の行動に備えてコストは増やさず再利用し、無行動でターンを流す」みたいな駆け引き要素が発生する。
たとえばこのターンは青マナで召喚できるモンスターしかいないけど、青マナは一つしかないし防御札のコストが青だから今召喚すると次のターンで防御札は使えない→このままターン終了しよう みたいな。
カードゲームで「何もしない(しちゃいけない)ことが戦略になる」って結構レアだと思うけどどうなんだろう?
これはあんまり他のカードゲームで見た事ない挙動だなと感じた。
あとは三すくみが存在するのも面白くて、そもそも攻撃宣言が出来ないとか攻撃しても無傷でいられるとか、そういう読み合いも面白いなと思ってる。
でも先攻にバトルフェイズが存在するのと先行ターンのマジックにミラーフェイズで一切反応できないのはやめた方がいいよマジで。殴り放題すぎるので。
★用語に関するなんか
鏡のマジョリティアはクッソ煩雑な専門用語が飛び交う理解不能のカードゲームを推理して遊ぶゲームである。というのは前提として、プレイヤーが行える動作にいちいち用語が付いているのは存外悪い事ではないと思うんだよね。というのも特定動作に対する用語が用意されているTCG自体は少なくないので。
たとえば、MTGには速攻という効果があって、要約すると「このカードは召喚酔いのルールを無視して、召喚されたターンにすぐ攻撃宣言が出来る」とかそんな感じ。
遊戯王はこれを「」内の文章でそのまま記載する。専門用語があんまりないか、あっても一般名詞に近いものが多くて、その分モンスターのフレーバーテキストを書ききれないくらい膨大なテキスト量になる。
用語が多くてとっつきづらいけど覚えればテキスト内の言語圧縮が可能であるか、用語がない分読みやすいけどテキストが長くなるか、なのかなあと思っている。まあでも流石にホールドとスイッチあたりは直感的じゃないかな…。

ちなみにこれは「長い」「虫眼鏡ほしい」で有名なセイヴァー・スター・ドラゴンの効果欄。
自分をオブリビすることで相手がスペラしたマジックとソウルをバニッシュし、ライアーの全てのソウルをオブリビします。あとはなんか…マジョリティア語では再現できない効果なので割愛!!
★おわりカードTier
ここからは個人的なTCG目線的カード評です。
・血で作られた宝石

評価:バカ!!!!!!!
そもそもマジョリティアというゲームはデスマナの影響がかなり低い。
タッチされてもあまり大きなダメージならない事が多く、ルール勝利によるゲーム高速化の影響で半分という莫大(に見える)コストを支払ったとしてもマナダウンさせられる前にこちらのビッグバンで倒せる可能性が圧倒的に高いというのはもうみんなわかるよね。わかるよね?
しかもジェムがデッキに4枚しか入っていないのにコレクト枚数は4枚です。
代償が 代償が安すぎる……。ここまで過剰な爆アドカードは遊戯王にもそうそうない。強いて言えばノーコストで2ドローする「強欲な壺」や裏守備表示から表側になるとお互いの手札を全て捨てて5枚ドローする「メタモルポット」あたりなんだけど、印象としてはなんかシンプルに何も失わずにデッキからコンボの主要パーツ5枚くらいサーチしてるように見える。(遊戯王はコストが存在しない珍しいTCGなので適切に当て嵌められるカードが存在しない。)
まあTCGでも類を見ないイカレカードだと思います。次の制限改訂で禁止されるな。
・禁断の採掘

評価:これは何????
「血で作られた宝石」と合わせて先攻の圧倒的に有利な状況を容易に作り出し、環境を高速化させる一因となったため禁止します。
みたいなK〇NANIの文章が目に浮かぶ。
遊戯王にこれに該当するカードはありません。
こんなに特に何も言う事がなく、こんなに特に代償も支払わずにアドを得るカードは存在しないかしても禁止されているからです。
ある意味チーツクより遥かにクソおぞましいカード。
・魔女の失敗

評価:やっていい事と悪い事がある
ノーコストの「神の宣告」に「バトルフェーダー」がセットになったお得なカードです!
どうしてそんなひどい事するんですか?
代わりにバニッシュできるスペルが存在しない場合は発動できないので単体での瞬発力はフェーダーに劣る。ただこれ1枚で相手の目論見崩しが完結してしまうので、特にルール勝利が存在するマジョリティアにおけるかなりの上級ひどカードの一角なのは間違いがないと思っている。
・わるあがきの魔法

評価:許されるわけないだろ
これで負けてミラーマジック握ってなかった方が悪いとか言われたらプレイマットを八つ裂きにする。
・風の魔女

評価:流石に…
どうします? 【インフェルノイド】が推理ゲートでデッキの枚数を一気に一桁まで減らして先攻ワンキルしてきたら。
プレイマット八つ裂きにするだろ。
※インフェルノイドは通常召喚できないのでこの2つで大量の墓地送りをできる。してどうなるかは割愛する。
・土の魔女

評価:モッキーがスペラーでよかった~~~!!!!!
先攻採掘チーツクでありクイや赤ガゼなんか出された日にゃ目も当てられん。
ええ加減にせえよ。
長くなってきたのでこの辺でやめます。マジョリティア、面白い!!