みんな誰かにとってはモブ

mayim
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今日、家族や甥たちと隣町の祭りに初めて行った。(日記感のある書き出し!!)

隣町は元恋人の地元で、そこには彼の幼なじみたちもいる。

彼と付き合っている時は、泊まりで一緒にバーベキューをしたり、幼なじみさんの新築のおうちにお邪魔させてもらったり、彼の地元で集まった時には何かしら輪の中に入れてもらっていたぐらいには仲良くしてもらった人達。

彼は地元を出たけど、幼なじみ夫婦が隣町にいるのもずっと知っている。今までの生活の中で遭遇したことはないけれど、もしかしたらお祭りで見かけたりして、ぐらいには思ってて、ちょっと心が抉られるかもと思いながら数日ソワソワした。

車を臨時駐車場に置いて、シャトルバスに乗り、祭り会場へ。

早速、各々好きなものを買い、立ち止まって食べさせてると、

(え……そこにおるやん!!!!!!!!!)

と。

元恋人の幼なじみ家族が3組もいるではないか。

ええええええ……え……??

そんなすぐに見つけることある????

微妙に距離があるので向こうは気づいてない。でも私には分かる。みんな知った顔だ。

わぁ、懐かしいなぁ、ちょっと横に大きくなってるな笑、あぁ、あの人は結婚したんだ、相変わらずこういう時にはみんな集まるのか、仲良くていいなあ

などとしみじみしながら、気づかれてはなるまいと観察しつつ身を潜める。

私は彼らにとってはもうモブだから。図々しく声をかけることなんてできなかった。

マスクがあってよかった。ちょうど軽い風邪で咳が出るので手放せないのだ。

元恋人はいなかったようなので、ちょっとホッ。心が余計に抉れるところだった。

時間が経つにつれどんどん増える客。すれ違うのも一苦労なぐらいギュウギュウ。

そんな中で、初っ端のあのタイミングで彼らを見つけるってすごい偶然だなと。

ミラクルが重なるようなタイミングの出来事ってあるよね。そんな感じだった。

会えて(会ってないけど)良かったという気持ちと寂しさが残った。

夜空に一瞬の輝きを見せてくれる花火。

人生もそんなもんだよねと思った。

@mayim
水瓶座。文字校正かじり中。とあるメディアの編集部に潜む。