月に一度、妹とお墓参りに行く。今や縁もゆかりもない地となった都市の小高い丘の上の静かな霊園まで、妹の車に同乗させてもらって行く。毎月だいたい同じ日に。
そして、また来たよー!って声をかける。
そのお墓には早くに亡くなったため会ったことのない父方の祖父母と、これまた早くに亡くなった父と、最近亡くなった母が入っているのだが、私と妹は母のためだけに行ってるみたいになっている。墓前に飾る花も、一瞬飾るお供えもの(置いて帰るのは御法度だからだ)も、全部母をイメージして母の好みで並べて飾っているのだ。毎回「どうかしてる笑」ってレベルでお菓子いろいろやスタバのコーヒーやフルーツを並べては「これだけあれば文句はないでしょう?」って、質より量で勝負してる。
今は妹の好意に甘えて車で行っているけど、公共交通機関で行くとなると今よりかなり大変になる。自宅からは片道¥1000越えの交通費、JRの駅から1時間に1本のバス、さらに最寄りのバス停からでも徒歩20分(しかもアップヒル)歩かないと墓前にはたどり着けない。
人里離れた丘の上はとても見晴らしが良く季節感も感じられる素敵な場所なのだけれど、それはそのまま真夏の灼熱、真冬の極寒でもあるわけで。
ひとりだといろいろ心許ないので、誰かとつるんで行くのが安心なのだ。
そんな墓参りの良き相方である妹だが、近いうちに妹宅の引越も予定されている。車に乗せてもらうという方法は取れなくなるだけでなく、毎月一緒に行くのももしかしたら難しくなるかもしれない。
そうしたら、これを機に毎月行くお墓参りシステムを変えることになるのかな。お彼岸と盆暮れだけのお墓参りになるのかな。
甘えたこと言ってないで、行きたいならひとりででも毎月通うかな。人間誰しも、先のことはわからない。だからこそやりたいようにやるしかないんだよね。