何でも唐突に始める方だ。東京駅でビリヤニを食べている時に「文学フリマに出店してみよう」と思い付いたしね。今日の思い付きは「読書日記」。読んでいる/読んだ本について日記形式でまとめたい。それなりのクオリティーだと思えれば文学フリマで頒布する。有料か無配かは未定。
今日現在読んでいるのは、安岡章太郎の短編集『ガラスの靴 悪い仲間』(講談社文芸文庫)モンゴメリの『青い城』(角川文庫)北杜夫『楡家の人びと第二部』(新潮文庫)、この三作品は電子書籍。『潤一郎訳源氏物語』も途中だけど、これは読む本が切れている時に読むのでしばらく縁がなさそう。もう四回読んだので、気が急くこともない。源氏はそれ以外に与謝野晶子訳で二回、田辺聖子の超訳で一回、古典の専門家の訳でも読んだ。とにかく好きな本だ。これに張るのはオースティンの『高慢と偏見』だけ。こちらは若い頃、年末に読むのを習慣にしていた。
紙の本は一冊。釈迦堂入史さんの「凸凹セクシュアリティ」。これは文学フリマ東京41で購入した『いぬとりぼんと(解散号)』に収録されている中編。才能のある人と出会えるのが文学フリマの大きな楽しみ。釈迦堂さんもその一人になりそうだけど、その話は読み終わった後で。
文フリで購入した畠山丑雄さんのエッセイ集の読了ポストを忘れていたのでさっき投稿した。幻想的な小説を書かれているけど、エッセイや書評はわかりやすく理知的だ。頭の良い人の文章が好きだ。情感で押す人の小説も好きだけど、自分とは異なる世界に住む人だという感覚で読んでいる気がする。畠山さんはもちろん私とは天分が全く違うのだけれど、それはそれとして同じ世界に住む人だと感じる。村上春樹や大江もそうだ。……と考えると、別の世界に住む作家はそれほど好きではないのかも。パッと名前が出てこないから。デイヴィッド・リンチがそうかな。ギレルモ・デル・トロは? 二人とも映画監督だよ。