知ってるとちょっと楽しい「メタル」という音楽の変革

ikanoosushi
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突然ですが「メタル」というジャンルの音楽をご存知でしょうか?

なんですが鋼鉄って、という感じでしょうか。

大丈夫です、今から知れます。ごく一部ですが。

THE METALといえばMETALLICA(メタリカ)

現在も活動してますが、いかにもメタル!!って感じのサウンドやノリを感じられるのはメタリカかなーと思ってます。

拍子が変わることもあって少しプログレッシブ(現代音楽)的な部分はありますが、メタルってなんだろー?という人がまず聴いて置くといいのがメタリカかなーとか思ってます。

聴いての通りで、「ギターがデケデケ鳴ってる」「ドラムもドコドコ鳴ってる」「男臭い」という感じがするかなーと思います。概ね、メタルというジャンルはこういう音です。

多分どっかで聴いたことのあるDEEP PURPLE

とはいえ、メタリカは比較的新しめの方。もっと古いメタルに戻りましょう。

詳しい歴史順って言われると正直どこスタートなのかわかりませんが、古いメタルってなるとやはりディープパープルでしょうか?めっちゃ聴いたことあると思います。

ディープパープルはまだ「ヘヴィロック」「ハードロック」と言われる時代で、メタルという言葉はなかったそうです。メタリカと比べると大人しいですよね。

メタルの特徴の一つ「ギターをめっちゃ速く弾くソロ」なんかもディープパープル辺りが初代じゃないでしょうか?

ここからもっとギターをギャンギャン鳴らす激しいサウンドが作られ始めます。たとえばメタリカ、たとえばVAN HALEN。

ギターをめっちゃピロピロ弾きまくるVAN HALEN

残念ながらこちらのギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンは亡くなってしまいましたが、メタラーはほぼみんな知ってるギタリストです。この人のせいで速弾きのインフレが起きたと私は勝手に思ってます。かっこいい。

ここまで古いメタルを紹介しましたが、大体メタルっていうサウンドを理解し始めたかと思います。速い、ジャキジャキ鳴ってる、男臭い。最高じゃないっすか。

北欧メタル・CHILDREN OF BODOM

今までアメリカでしたが、今度は北欧はフィンランドに飛んでCHILDREN OF BODOMです。ボーカルが音程っていうよりゲロゲロ低音を叫んでる、いわゆる「デスメタル」です。

北欧は日照時間のせいで自殺率が高く、そこに対抗すべく流行ったのが、超激しいストレス発散になるメタルです。北欧はメタルの国です。知らんけど。

今まではいい感じのボーカルのメロディラインがあるメタルを紹介し始めましたが、「もっと楽器にフィーチャーしよう」といったメタルも登場し始めます。楽器に振り切っちゃってボーカルが無いのもありますね。

ヒップホップと融合したLIMP BIZKIT

メタルは別ジャンルとも融合し始めます。これはヒップホップと融合したリンプビズキットというバンド。

メタルのサウンドは踏襲しつつも、これまでのようなめっちゃテクニカルに弾くっていう感じじゃなく、重々しいビートを作ってそこにラップを乗せるというスタイルです。新しさがありますよね。

こういったジャンルとジャンルが混ざった音楽は「ミクスチャー」と呼ばれますが、Red hot chili peppersもですが、この時期はミクスチャーがたくさん生まれた気がします。

もっとノリやメロディを重視したSystem of a down

System of a downをメロディックっていうのはどうなんだ??と思ってはいるんですが、この頃のメタルっていうと「AメロやBメロは歌う」「サビは叫ぶ」みたいな音楽が増えた気がしてます。

いわゆる「エモ系」ですね。

エモーショナルメタル Bullet For My Valentine

さっきも書いたエモ系というとバレットフォーマイヴァレンタインもかな。かっこいいよね。

この頃になると最初期のメタルのような「イントロで聴く特徴的なフレーズ(リフ)が基礎になった作曲方法」はかなり減ります。ディープパープルのでっでっでーとか、あれがほぼ無くなります。

その代わり、バンドが一丸となったような音楽というか、そんな感じのものが増えてきます。

あと何よりギターソロの速度がインフレしてます。もっと馬鹿みたいに速いバンドとか速い奴とか、いわゆるスピードメタルなんかもあるんですが、あの辺は私自身があんま好んでないので割愛します。すまぬ。

ただ、これはあくまで私の印象ですが、2010年以降はメタルがかなり下火になっていきます。シンセサイザーやPCの発展に伴ってEDM周りがどんどん盛り上がっていき、メタルサウンドが爽やか都会系やダブステップなどに負けていった…みたいな印象があります。

突然流行ったDjentというジャンルThe Voynich Code

出始めっていつなんだろう…?"Djent(ジェント)"という、ギターの重々しいサウンドの擬音語がそのままジャンル名になった、比較的新しいメタルです。

音をとにかく低くするために、弦の本数がすごいことになってます。確か8とか9とか。※通常は6。

チューニングを緩めるという方法で低くする場合もありますが、いずれにせよ「お前ギターか…?」という低さです。

リフの作り方が変わり始めた!Intervals

古いメタルのリフというのはメロディみたいな形をしていたのですが、いまは「コード弾き兼」といった形が多いのかな?と思います。その典型例がインターバルズかなーと。

私も最近のSkebでコード進行兼をやってみたのですが、楽しい半分、難しい半分です。フレーズが自然とエモくなるので積極的に取り入れたい。

テクニカル、キレ良く爽やかなサウンド、そしてモダンな作り。もうめちゃくちゃカッコイイ…!!個人的に推してるバンドです。

モダンなミクスチャーPolyphia & Unprocessed

そしてまたヒップホップとの融合が現れましたね。今回はトラップやドリルなど最近のヒップホップと、インストメタル(歌なしの音楽)やメロディックメタル(歌ありの音楽)を融合したアーティストも登場しています。

先ほどのIntervalsのように、リフの形も「コード進行兼」となっています。

メタルの変化について

メタルの始まりは「男臭さ」が強かったのですが、モダンメタルは「都会っ子」な感じが強くなりました。分厚さやシンプルなパワー!スピード!!から始まり、現代は手数を増やす代わりに厚みを減らす、とにかく重さを追求するなど、面白い変化が沢山あります。

紹介できていないメタルコア、シンフォニックメタル、ネオクラ、えとせえとせ…。たぶん、EDMと融合している孫ジャンル沢山あると思う。調べ尽くせないかも知れません。

ぜひ、メタル。聴いてみてください。

@mbe
好きな寿司は炙りサーモンです。