無職になってみることにした

mebuki
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2024年1月中旬に新卒から勤めていた会社を辞めることを決めた。

退職日は2月末。次の仕事は決めていなかった。いろんな人に会ってみたいという気持ち、自分が就職に成功したと思えていなかったこと、26年上手に生きてこられず暗い人生だったこと、学生にこういう人生を歩んでほしくないという気持ちから、もっと本格的に採用業務をやりたいと思っていた。

退職までの期間にいいなと思う企業に出会えて内定が出たらそのまま就職しよう、でも見つからなかったら折角こんな機会中々ないわけでのんびりやってこうと思っていた。ほぼ無休で転職活動。20社ほど選考を受け、内定が出たのは1社しかなかった。その中で落とされた企業や転職エージェントにぼろぼろにされた。

のんびりやっていこうという気持ちはあったものの、やっぱり決められるなら就職して安定したいという気持ちが勝ってしまった。

転職先出勤初日、びっくりした。詳しくは心の中に閉まっておくが、衝撃的な環境だった。2日目、なんとか出勤。3日目行けなくなった。

本社の人に状況を伝えた。会社が全面的に悪いということを認めてくれた。その後色々あって再度その会社で働くかどうするかと考える時間ができたけど、もう心の拒否感、不信感を拭うことができず採用はなかったことに。

無職になるという決断。それまでは毎日悪夢を見ていた。寝ても寝てもしんどい毎日。元から治療中だった鬱も恐らくぶり返していた。

恋人に話した。好きなように生きてみたら?正社員とかこうしなきゃだめとか、いろんなしがらみ(このしがらみは私自身が自分にかけていたしがらみ、私の身内から向けられているしがらみ)から解き放たれてみたら?と。

困ったら自分が支えるから、私のやりたいようにやってみたらいいじゃんと。こんな甘やかされていいのかと、自分だけ辛いことから逃げていいのかと思った。でももう私の辛いゲージはいっぱいで、もう入らなくて。ずっと生きてて苦しくて。それから解放されてみたい、もっと素敵な人間になりたい、そう思った。

だから、一度無職になってしなきゃいけないことのない世界で生きてみることにした。バイト探しも並行してやると言ったら、恋人はそれも全然焦らなくていいよと言ってくれた。

私は社会人としてのレールから脱輪するという表現をしたけど、恋人は社会人としてのレールからまた違うレールに移っていくって考えたらいいじゃん?と。すごく素敵な考え方だなと思った。私もそんな風に考えられる人になりたいなと。

私の人生の転換期は退職して転職することかと思いきや、もっと大きなことが待ち受けていた。ずっと自分でも否定してきた、やったらだめだと思ってきた、周りからもそう言われてきたことをやる。

皆辛いことを我慢して働いている、好きに生きられたらいいけどそんなことできないからと。私もそう思って働いてきた、けど、いつか人生は終わるわけで。ずっとそうやって我慢して生きるのに疲れて終わるのを待っているなら、やってみたらいいと背中を押してくれて、頼っていいんだよと言ってくれる人がいる、こんなすごい時くらいやってみてもいいかなと思えた。

何よりも無職になると決めて寝た昨日は悪夢を見なかった。息ができる、肩が軽い。少しだけ心が穏やかになれた。

これからどうなるかはわからないし、お金が減っていくのに耐えかねてなんでもいいから働き始めるかもしれない。

わからないけど、とにかくただ生きてみる。

@mebuki
頭の中でぐるぐるしていることをただ、書いていきます。 有益な情報はここにはありません。 26歳、生きているのに疲れてしまった人のお話です。