出勤前に淹れて冷め切ったハーブティーを今さら飲み干すと、なんか呪術的な薬の類を摂取する時の感じがした。いいね。
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就寝前に写真を少し。呪いやまじないの話はこの先ない。
自然光のとろんとした質感が春、めいている。
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東洋陶磁美術館。
うつわは、圧倒的な用と美の狭間にわずかな緊張感をもって現前する、その相引かれる佇まいがいい。とはいえ印象の大部分は鷹揚でおおらかで、存在はいつも人に向かってひらかれている。
人や暮らしというものと共にありながら、時に生体というやわらかいものを鋭く拒絶する程の美であるという、矛盾に満ちた感覚が好きなのかもしれない。装飾品、靴、建築、そういうものたちともおそらくは、概念的に近い関係にあるのだろう。