執筆に使用しているツール・アプリを勝手に紹介5選!

巡里 廻
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ごきげんよう。インターネットお字書きマンの廻です。

愛用していたノートアプリのPC版がリリースされたのが嬉しかった記念(?)として、小説を書く際に使っているツール・アプリを勝手に紹介していこうと思います。

1.ポメラDM250

https://www.kingjim.co.jp/pomera/dm250/

いきなりこれはちょっと飛ばし過ぎな気もするが、小説書きさんならきっと知ってるであろうキングジムのデジタルメモの最新版。旧モデルから根強いファンも多く、とにかくワープロ機能だけに特化した贅沢なツール。

文字サイズ20dot 行間1/2 明朝体での表示

私はSNSをほとんど絶っていた2023年の初頭に購入し、カクヨムで連載中の小説はほとんどこのポメラひとつで書いている。パソコンと比べて起動は爆速、そして執筆以外に何もすることはできないので、とにかく書くことに集中することができる。文字数カウントが常時表示できるのが個人的にはかなり嬉しい。私はデジタルだと圧倒的に横向きが見やすいので横書きで使用しているが、もちろん縦書きにも対応。

カレンダーを週間表示するとこんな感じ。

オマケのような機能だが、カレンダーを起動するとその日ごとの日記を書くこともできたりする。執筆記録とかデイリーログにも使えるかもしれない。

移動が多く、出先でも快適な執筆環境を追い求めたい人には大変オススメ。あと、なんかちょっと変わったツールってワクワクする(ガジェットオタク並感)。反面ネックなのはやはり価格。単一機能のツールとして考えるとなかなか高価。執筆以外にも使いたいという人にはタブレット+コンパクトなキーボードとかも選択肢に入ってくると思うので、要検討されたし!

2.NOVEWRITE

https://novewrite.tech

小説の執筆に特化したWEBサービス。似たようなサービスでいうとNolaとかArtOfWordsとかになりそう。この辺は機能的には大きく差が無い(たぶん)ので好みで選ぶといい感じ。なんで使い始めたかは忘れた――

Nolaは法人化してから投稿サイトや小説書きさんへの様々な支援サービスが広がっているが、こちらは個人運営らしく基本的には書くサービスのみといった感じ。より多機能が好きならNola、機能シンプルめがよければNOVEWRITEかな?

プロットやキャラクターの資料などがひとところにデータとしてまとめられるというところが利点だが、私はあまり設定やプロットを出力しない民なので(そして忘れていく)、この手のツールを完全活用できていなかったりする。主に投稿サイトごと違うルビのタグを変換するのに使うことが多い。

3.notes&いろはエディタ

https://notes.underxheaven.com

個人的イチオシサービスのひとつ。こちらも個人の方が開発されている。ノートアプリに近い感じの作りになっており、プロットや資料類を個別に管理する機能はない。UIがシンプルなのが気に入っている。

こんな感じで作品ごとにフォルダ分けして管理できる。階層ごとに文字数カウントもしてくれるので、作品内でさらに章で分けたりすると、何章は何文字とかも分かるので、文字数オタクの私は嬉しい。

フォントはゴシック・明朝の二種類だけだが、エディタの文字サイズや文字色、背景色は細かく設定できる(RGB指定もできる)。行間は弄れないが、結構広めに設定されているので読みやすい。

また、作成したテキストページごとに個別に上記の表示設定&WEB上への公開設定をすることができるのが推しポイント。ページは全て検索避けがデフォルトで付けられているので、基本的には公開設定をしたURLを知っている人だけがアクセスできるので、「投稿サイトは敷居が高い……」という方や「なんとなく書いてみたけど置き場がない」みたいな場合にもオススメ。閲覧パスワードも設定できるので、ワンクッションおきたい時にも安心!

また、同じ方が公開しているサービスで「いろはエディタ」というオンラインエディタもある。

https://proto-iroha.underxheaven.com

まだ試作段階とのことだが、イイ感じの背景とイイ感じの音楽を流しながら執筆することができる。notesに課金すると、notesで書いているテキストをこのいろはエディタで編集できるようになるので、気に入った方はぜひ試してみて欲しい。

4.Obsidian

https://obsidian.md

最近インターネッツで話題(な気がする)のノートアプリ。この手のアプリには珍しく、ローカル環境での運用がデフォルトになっているようだ(Google Driveなどを使えば他デバイスとの同期は可能)。マークダウンエディタの側面が強そうだが、ユーザー制作のプラグインやスニペットを導入することができ、カスタマイズ性の高さが強い。小説向けにカスタマイズすることもできるようだ。

というわけでインターネット知見を集めてカスタマイズしてみたの図。スペースの挿入位置を分かりやすくしたり(ちょっとこれは色が濃いが)、行間を広げたりしてある。これも多くのノートアプリ同様、作品ごとにまとめることができ、またタグ付けによりより詳細に分けることもできるだろう。

そしてObsidianはこんな感じのキャンバス機能があるのが特徴。作成したノートをキャンバス上に引っ張ってくることもできるので、ゲームのシナリオ執筆などにも強そう。というか私がこのアプリを知ったのもTRPGシナリオの話題からだったので、マークダウンエディタである点も踏まえてそういった用途で使いたい人にはオススメと思われる。

とりあえず使ってみているが、ドライブを介したデバイス間同期の設定がちょっと難しい(有料だが公式の同期サービスもある)のと、少し文字入力の挙動が変なときがあり(プラグインとかの関係だと思う)、小説メインで使うにはあと一歩工夫がいるかな? という気持ち。

5.PenCake

https://pencakeapp.github.io/info/pencake-ja.html

これが今日一番紹介したかったアプリ(これ)。だいぶ昔からスマホ用のノートアプリとしてリリースされており、この度長らく進展がなかったPC版がとうとうリリースされたのである。

PC版UI。スマホ版と変わらずシンプルで美しい。

ご覧の通り、とにかくUIがシンプルで美しい(重要)。モバイル版とほとんど同様のすっきりしたUIはほどよく執筆に集中させてくれる。PC版はまだリリース直後で機能は少なく、現在プレミアムユーザーのみのサービスとあるが、試用もできるとのこと。

スマホ版のみ、そしてiCloudとGoogle Driveへの自動同期が必要無ければ、無料でも機能は十分。プレミアムに課金(買い切りだったと思う)すると、選べるフォントの種類が増える。明朝体がいくつか種類があって明朝体オタクは嬉しい。

モバイルのUIはこんな感じ。驚きの白さだがダークモードもある。私はよくモバイルの閲覧モードのままスクショをとってSNSに載せたりしている。それくらい画面が綺麗に見える。なんでだろう?

一応マークダウンエディタになっているらしいが、あんまりマークダウン運用はしていない。マークダウンエディタというとObsidianみたいな多機能でがっつり「情報をまとめる」という印象のものが多い気がするが、より「文章の執筆」に寄せているのがPenCakeだと思う。

モバイル版はよくあるノートアプリと比べるとちょっと挙動が特殊(たしかデフォルトでは右下の…を長押しで作品一覧に戻り、短押しでアプリ設定などのメニューが開く)なので、その辺は少しだけ人を選ぶかもしれない。が、UIの綺麗さ重視のひとには個人的にかなりオススメ。

ここで紹介した仲では一番機能が「メモ」に近いので、小説だけではなく日々のちょっとした日記とかにも使いやすい。

個人的なまとめ

以上、最近自分が使っているものを5つ紹介いたしました!

個人的なオススメイメージとしては

・プロットや設定がっつり練る!小説や関係資料は一か所で全部管理したいよ!→NOVEWRITEやNolaなどの小説執筆サービス

・小説以外にもいろいろな文章を書く!あらゆる誘惑を断って執筆に没頭したいよ!→ポメラ

・いろんなデータを参照する!見出しとかをつけて検索性の高い文章を作りたいよ!→Obsidian

・気軽に気楽に小説を書きたい!たまにはインターネットに公開もしたいよ!→notes

という感じかな~と思いました。

とにかく個人的にPenCakeのPC版が本当に嬉しいです。どうしてもスマホ・PC間で同期できるのが最近はほぼ必須になってきている(作業効率のうえでは)ので、これでPenCakeをメイン運用に戻せそうな気がしています。

ポメラはポメラでいいんですよね。開けて5秒で執筆始められますからね。これはこれで唯一無二のツールです。

皆さんはどんなツールやアプリで小説を書いていますか? 良かったら教えてくださいね!

@meguru
零細創作屋さん。創作または日記をかきます。 詳しくはこちら→potofu.me/meguru-limited