残念ながら崩壊スターレイルの話ではないのですが、それはさておき。
早いもので、新しい職場で働き始めてひと月が経つ。2月は仕事に慣れるのに必死で、しずインはおろかあらゆる創作活動が捗らなかった気がする。
勢いで会社を辞めるぞと決めてから(参考記事https://sizu.me/meguru/posts/i7rhtz4ee23f)爆速で内定が決まった今の職場。何かしらの縁や、渡りに船のようなスピード感に二つ返事でイエスと返したものの、休みが少ないというのは思った以上に可処分時間が減るのだなアとしみじみ思ってみたり。
しかしながら毎日同じ時間に出勤して、17時には(基本的に)退勤できるという生活はありがたい。以前のように仕事を終えて帰って、一通り生活をしたら23時ということはない。拘束時間自体も短いので、仕事の時間は体感あっという間だ。以前は夜中の2時3時に寝るのがザラだったが、今は日付が変わる頃には眠る支度をしていることが多い。人間らしい生活をしている。と思う。
慣れない仕事が多く、あたふたとしている私のことを、職場の方々はそれなりに気にかけてくれているらしい。「分からなかったら何回でも訊いてください」と言ってくれる先輩、「全然仕事覚えるの早いよ」と励ましてくれるベテランのお局様。偉い人々からはそれなりに厳しいお言葉を頂くこともあるが、なんとかしてここに馴染んで長く勤めてもらいたいという、ある種切実な気遣いをほのかに感じている。お茶やお菓子をくれることもあり、それらは素直に喜んで頂いている。それなりに、良好な関係を築けつつある……思う。
さて、今日の題である「開拓」とは何かというと、職場へ向かう道のことである。以前、職場までの道が気に入っているという記事(https://sizu.me/meguru/posts/zznn7a4ni74r)を書いたが、最近は違う道を使って通勤している。
田んぼの間を通る細い道を行くルートなのだが、道の細さゆえに車通りも少なく、信号待ちも一か所しかない。道は少々ガタガタしているが、原付でのんびり走れるのが気に入っていて、川を跨ぐ場所もあって良い。
途中、田んぼの真ん中に十字路があるのだが、そこがすごくいいと思っている。一時停止に従って左右を見ると、まっすぐに田んぼの中を進んでいく道がすっと通っていて、まるでどこまでも続いているかのような錯覚を覚える。私の予想では、夏の強い日差しの時に、この道を見ると美しいような気がしている。比較的家からも近い場所なので、夏になったらカメラを持って撮影しに来たい。その頃には、周囲の田んぼにも水が張られ、青々とした稲が育つ様を見ることができるだろうか?
いろんな道を通るのは楽しい。方向音痴なので、覚えるまでは何度も迷ってしまうのだが、時間にさえ追われていなければ、少々迷うのも悪くはない。
開拓の旅は終わらない。人生が続く限り、新しい景色や美しいものに出会える可能性が常にある。そのことは、決して順風満帆ではない人生の、励みと慰めとなってくれているのだ。