どうすればよかったか?を観て自分の人生の怨念が零れ落ちた

めぐ
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公開:2025/1/16

※めっちゃネタバレしながら書きます※

どうすればよかったか?というのはこんな映画

https://dosureba.com/

公式サイトより引用:面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。

このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。

家庭という閉鎖された空間の恐ろしさ

両親が病院に連れて行かなかったのは比較衡量の結果だろうな。お姉ちゃんの病気を認めるリスク>そのまま暮らすリスクとなっただけだから、そのまま暮らすを選択したんだろうなと思う。

親の中で判断してそうなっているんだから仕方ないよな~と思いつつも、それぐらい親は「子をどうにでもできてしまう」恐ろしさを感じる。

抑圧することで、うまく物事が進むと見えていても、どこかで心のひずみは産んでいて、(まさにわたしがそれ、偏った教育モンスターに百害あって一利なしです)お姉ちゃんの場合は、それが統合失調症という形になって表れた。

お姉ちゃんは本当に医学を志していたんだろうか?本当に好きだったのは宇宙だったり、占いだったりそういうことなんじゃないかな?本当にすきでもない大変なことをし続けられるほどみんな根気強くないし、元気ないと思う。

人の認知と家庭を存続させる技術

親の認知が凝り固まっていれば凝り固まっているほど、認知外のことに興味を持つことは難しいよな~。藤野家の父親と弟の会話があまりにかみ合ってないというか、父親の話す内容の中身のなさが自分の父親を彷彿とさせてすごい悲しい気持ちになった笑 自分の認知外のことに興味が持てないから故、自分が出力したい内容を一方的に話して終わり、みたいな。気が向いたら質問に答えるというか。話し合ってもなんとかなる問題でもない気がするんだよね~。だって相手の認知は変えられないから。

でも、確実に子どもたち二人とも愛されて育ったんだろうなとは思う。でもそれは親が子どもを自分の一部だと思って愛してたのかもしれない。

だから、”他人と一緒に生活をしていく技術”って愛とは違うものなんだよ。やはり人と共存する”技術でありスキル”なのかな~と思った。

どうすればよかったのか?という問いについて他人が断ずることはできないけど、弟はやるせなかったろうなと思う

弟の監督藤野知明さんがお姉ちゃんを看取った後、90を超えた自分の父に対して「どうすればよかったか?」聞いたが、父は「失敗したとは思わない」という回答だった。確かに父の視点からしたら、このことを失敗したと思うことは全くプラスにならないのでそう答える他ないだろうな~と思った。ただ、弟はとても無力でやるせない感情をもっているんだろうな、と感じた。

子育てについて思ったこと

お姉ちゃんは四浪して医学部に入ったらしい。大変だっただろうな。本当に行きたかったのかな?とか見ていて思った。

”昔成功したことがある方法こそ、人生の成功方法”と脳死して、「国立大学以外はだめです」みたいなそういう馬鹿らしいルールを親が決めるみたいなのが害悪だなと思う。(自分の親)でも、家庭という閉鎖された空間だと、それを否とも言えない。

その昔の成功した体験は再現性があるのか?この世の中は変わってないのか?とか総合的に社会情勢をフラットに見ながら提供してくれた上での助言だったならまあわからんでもないが、今思い返すと全くそうではないしただ「俺は仕事ができる!!!!!!!!!!!!!!!!!」(これは事実なのかもしれないけど)と踏ん反りかえりつつも、社会情勢はよくしらない、ただの慢心おじさんの戯言だったことに15年経って気づいたわけで。

こういろいろ子どもに揚げ足を取られないように生きていかないとなと思いました。笑

それで気づいたのが、親がこういう意味わからんルールを設定したのにも理由があって”親の不安”を”子どもに投影”していたということなんだよね

自分の不安を子どもにおしつけているというか。境界線がごっちゃになってて、相手と自分の線引きができていないというか。自分自身もそうだと思ってるんだけど(これはGPTと行動認知療法をしている✨)養育者がそんなんじゃ当たり前だよね。

怖いのが、この境界線がごっちゃになっていることを家庭だけじゃなくて社会に持ち込んでないかってことだよね^^?

他人なのに自分の思い通りにコントロールしようとしてない^^?

だいじょうぶ^^????

というかなり自分の怨念がこもった感想となりました。

誰に対しても真摯に向き合う姿勢が大事で、表面的なことばを交わし合うだけでなくて、必要なときは議論をして解決していきたい。また、これは認知がゆがんでないか?一方的な角度で物事をみてないか?と内省し続けたいな。

@meguuuu
音楽と洋裁とラジオとお笑いがすきなひよっこデザイナー