2023ねんのかぞく

meiica
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2023をゆっくり振り返る時間の無いまま、2024を迎えてしまった。

今回の年越しは地元に1泊だけ帰省し、高校時代の友人たちと直接会って話すことができて、自分を見つめ直すきっかけになるような話をいくつかできた気がする。

ので、今日1月4日くらいがちょうどいいタイミングなのである。

-わたし:また1つ歳を取った。新入社員として会社に入った。デザイナーという名前の職種である。大学浪人を決めた高校生のわたしに少しは報いることができたのかもしれない。

-息子くん:2歳になった。赤ちゃんから、気づけば小さい子供になっている。最近図鑑をプレゼントしたのだが、図鑑の中にだるまを見つけると、別の絵本を出してきて、絵本と図鑑にのっているだるまが同じものであることを示してくれた。信号の赤色と、絵の具の赤色が同じであることも理解している。物や事を分解して理解し、意味をとらえることができるようなっている。すごい。

-夫くん:わたしと同じで1つ歳をとった。この1年いちばん喋った人。こちとら雑談しているというのに、「それを伝えたいのであればこういう表現の方がいいよ」とか言ってくる。相変わらず女子の話を聞くのが下手すぎる。そういうところが良かったりするのだが。

-子育て:少し変な表現だが、2023はわたしの中での「子育てプロジェクト0章」が無事に終わった年だった。これは、2021年4月〜2023年11月の2年7ヶ月の私の生活の変化である。妊娠が分かった大学4年生の4月から子供が2歳になるまでの期間で、わたしの休学・復学・卒業制作・わたしの就活・夫の就活・妊娠・出産・保育園入所・新卒入社というイベントを遂行するというものである。妊娠が分かって就活を再度0からやるとなったとき、今後2年のざっくりとしたスケジュールを引いた日のことが懐かしい。正直、ここまでうまくいくと思っていなかった。1つでもダメになったら、その後全てが崩れていくような感覚があったから。だから、本当に運がいいと思う。就活の面接開始時期と出産時期がほぼ丸かぶりだったことと、保育園入所のタイミングをうまくコントロールすることが特に難しかった。でも、できた。

-家庭:子育てとも関係することだが、家計や家事分担について整理・整備していく中で、夫くんとは「自分たちが今の生活にどれくらい満足しているのか?」というような話を何度もしたと思う。息子くんの生活リズムや体調が安定し始めた1年でもあった。毎日の家事分担の方法や家計の管理ツールなどは色んなことを試して、これでしばらくはいけそう、というフィットしたものが見つかった段階にこれた。

とてもいい1年だった。1年の中で何回、私はなんて幸せなのだろうか?とつぶやいたことか。嘘みたいに家族が与えてくれる幸せを実感した1年だった。

大学3年生の私は、休みの日があったら昼からお酒を飲んで本を読んで寝落ちするということをただ繰り返していて、そんな日々がとても寂しいけどとても好きで、1人暮らしの部屋でできるだけたくさんの本を読んで、後はどうにかなればいいと思って生きていた。そういう引きこもりで尖っていた自分を取り戻したいと思うと同時に、今は自分以外の人の存在にかなり頼って、色んなことに身を任せてみるということの不思議な心地よさを感じている。