うちの会社は形としては受託会社なので、会社がクライアントさまから受注したプロジェクトに、メンバーがアサインされるという仕組み
デザイナーのわたしは、社内の活動と合わせて毎月3-4つくらいのプロジェクトに入っている、という状態が多い
プロジェクトへのアサインがどう決まるのか、という話なのだが、受注が決まると社内でメンバー募集アナウンスがされるので、そこに参加希望メンバーが挙手をするという流れ
社内には、自分のできること・やりたいことを明示して手を上げるのがあるべき姿である、みたいな空気感が多少あると思う(あくまでわたしの主観)
わたしは特定の事業や技術に興味があるわけではないので、「自分で希望するプロジェクトに手を上げてね」というルールが、入社当時はちょっと苦痛だったりした
とはいえ闇雲に手をあげるのはいかがなものか、しかし新人なのに手を挙げないのも望ましい姿ではあるまい、という思いがあり、この「挙手制をどう捉えるか」というテーマは、自分の中にやんわりと存在していた問題であった
最近お仕事が楽しいなあとふと思ったとき、過去に参加していたプロジェクトで気づいたことを、今参加しているプロジェクトの中で実践してみる、という流れが自分の中にできていることに気づいた
メンバー募集アナウンスを見た時、そのプロジェクト自体というよりも、それ以外の既に入っているプロジェクト、もしくは今後入る予定のプロジェクトを思い出して、それらとの関係性を考えることが増えた
気づいたら、ふんわりとしたテーマが自分の中にあって、それらがプロジェクト同士の関係性を繋いでいるような感覚
どんなプロジェクトに入っていても、それらを通した経験は、すべてひとつのテーマに集約・収斂されていく感覚
この、「自分の中にテーマがある」ことが、なんとなくだが やりがい という言葉に近い体験を生んでいるのかなと思ったりした
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最近、久しぶりに帯に惚れて買った本が、角田光代の『銀の夜』だった。帯に書かれている「生きる手応え」という言葉がどうも引っかかって、買った
生きる手応え?