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MEL
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小さい頃の思い出っていいね。

 この時期になると、親世代の人やおじいちゃんおばあちゃんは年賀状の準備をしだします。年賀状、今の若い子ははがきで出すことってないんじゃないかな。私も小学校を卒業してからははがきでの年賀状は出さなくなりました。みんな今はインスタのストーリーやLINEでおめでとうを送り合ってると思います。

 小学生の頃は、仲が良かった友達と学校の先生に年賀状を出していた思い出があります。1枚ずつ、手書きで。特別仲良しな子にはイラストも添えて。おまけにプリクラも貼ったりしてました。なんて手間のかかることをと思いますが、当時はそれがみんな当たり前で楽しかったんですよね。

 小さい頃の思い出ってあんまり覚えてないんですが、数個覚えているのでそのうちのひとつを書いてみますね。みなさんにもぜひ、小さい頃の冬の記憶を思い出しながら読んでいただければと思います。

 まず何を書こうと考えたときに思い出したのが、友達が雪にめちゃくちゃ綺麗に埋まってしぬほど笑った記憶です。下手したら命に関わるようなことなのに何をのんきに笑ってるんだいと言われたらすみませんとしか言えないのですが、本当に面白かったのです。

 私の家のすぐ近くに、とても広い空き地がありました。今は立派な家が建てられているのですが、当時は雪が積もったら近所の人たちが毎年みんな必ずそこの空き地に雪を投げていました。そのおかげでたくさんの雪が一帯に集められ、雪山やかまくら作り放題、雪の滑り台などなんでも雪で作り放題でした。想像してみてください。大量の雪で作られたテーマパークを…小学生はみんな遊びますよね。その日は幼馴染がつもりに積もった雪の上に私たちの部屋を作ってくれていました。ご案内しますと元気良く私と姉を案内するルンルンな幼馴染。ついていくルンルンな私たち。ふかふかのやわらかい雪。

「こちらがMELのお部屋で…」幼馴染が言葉を発した瞬間、姿が消えました。エッ!?と驚く私たち。見るとそこには、腰から下が雪に埋まってる幼馴染がいました。それを見た私と姉はまじで爆笑した記憶があります。綺麗に埋まっているので。きっと今同じような状況になったら焦って救出しに行き同じように埋まってしまうと思います。情けないですね。足だけならともかく、腰から下が埋まるなんて普通は笑えません。子供は残酷だねえ…

 その後自分たちで助けてあげられたのか、大人を呼びに行ったのか、そこまでの記憶は私にはありません。1週間前のごはんは思い出せないのに、こういう一瞬の出来事って何年経っても覚えているものなんですね。人間の脳は不思議だなあ。

 これが私の1番記憶に残っている小学生時代の冬の思い出です。今度幼馴染に会う機会があれば覚えているかどうか尋ねてみるのも面白いかもしれません。

 中学生以降は雪で遊ぶことがなくなってしまったのですが、これを書いている間にものすごくかまくら作りをしたくなりました。誰か私とかまくら作りをしてくれませんか?ご応募待ってます。

@mel
イラストレーターの日常日記