これは全豪の歴史に残る一日だったと思う……。
アルカラスvsズベレフ
アルカラスが2セットアップ、3セット目も盤石の試合運びでストレート勝利か……と思ったところから一転、突然の身体の異変(おそらく痙攣)でアルカラスがまともに動けなくなった。
もはや上半身だけで戦っているような状態。
ただそれでズベレフもやりづらくなったのか、ここぞとばかりに突き放すことができない。
アルカラスは動けないなりに、自分のところに飛んできた球をほとんどウィナー級のショットで返してポイントを取って、3・4セット流石に落としたもののどちらもタイブレークまで持ち込んでいた。
その間、本当に少しずつアルカラスの動きが良くなっていって、最終セットで完全に戻ったといえるようなパフォーマンスになった。
これは勝負あったかな……と思ったけど、ファイナルセット序盤のズベレフのパフォーマンスは間違いなく圧巻だった。
パフォーマンスが戻ったアルカラス相手に互角にやり合って、まさかの先にブレークアップ。
そうだよ……それがずっと見たかったんだよサーシャ……。
ズベレフのテニスは確実にアルカラス、シナーに匹敵するものがある、と感じた瞬間だった。
しかし、試合終盤になるにつれどんどんズベレフの動きが固くなっていった。
これは……。
こういう本当に重要な場面で勝ちきれないのがズベレフ。そういうイメージは間違いなくあった。
幾度もピンチをなんとか切り抜けて、今度こそいけるのか……!?とも思った。
サービング・フォー・ザ・マッチ、ズベレフ被ブレーク。
終わった……。
流れるように、そのままアルカラスがゲームを連取していき、アルカラス勝利。
ズベレフに勝ってほしかった……。
こんなズベレフらしい敗け方、してほしくなかったよ……。
今度こそ乗り越えてほしかった……。
試合後の会見でのズベレフの談によると、ファイナルセットで動きが悪くなったのはもう体力が残っていなかったらしい。本人的にはファイナルセットよりも、第2セットであったサービング・フォー・ザ・セットを活かせずに2セットダウンしたことが一番悔やまれると。
動けなくなったアルカラス相手にそこまで疲弊してどうするんだ……という気持ちもなくはないけど、やっぱり通常と違う状況に置かれたままプレーするというのも心身ともにすり減らすんだろうなあ。会場の空気的には完全アウェーになってたし。
アルカラス側のトラブルや復調、ズベレフのメンタルのせめぎあい、ファイナルセット序盤の凄まじい攻防、
色んなドラマが詰まった名試合だったと思う。本当に面白かった。
ジョコビッチvsシナー
?????????????????????
なんで38歳のおっさんが、グランドスラム準決勝でハードコートのシナーに勝てるんだよ
いや……テニス星人か、やっぱり……
しかしまあ、ジョコビッチが今シナーやアルカラスに勝つとしたら、本当にラッキーな勝ち上がりをして体力を温存するしかないんじゃないか……と思ってたから、4回戦、準々決勝と相手の棄権で勝ち上がった今回は割とチャンスあるんじゃないかとも思ってた。それでもシナーはきついかな……とは思ってたけど。
試合、ちゃんと観れたのはファイナルセット手前からくらいで、ラジオみたいに垂れ流しながら作業してたのだけど、もうひたすらハイレベルな攻防、という感じの様子だった。
お互いサーブもリターンもかなり良くて、ごく僅かなチャンスを通してブレーク……というのの応酬だったように思う。
要所要所でのジョコビッチのギアの入れ方が本当に凄まじかった。今のトップ2、アルカラスとシナーはそのへんが本当に上手いと思うけど、ジョコビッチは年季がちがうね……。

ブレークポイント16/18セーブしてるのはなんなんだよ
トータルポイントで見てもシナーのほうが明らかに点を取ってるんだけど、今日のジョコビッチは試合が巧すぎた。
特にファイナルセットはジョコビッチから15-40、0-40という被ブレークの大ピンチが幾度となくあったのに、「この状況でそれ打つのかよ!!」というようなショットを全て決めていて、もはや恐ろしかった。
印象的だったのは、ジョコビッチが今日は本当に声を出していた。
稀にしか聞けない渾身のウィナー炸裂時の吠えも久々に聞いた気がする。
こういう時のジョコビッチって、恐ろしいくらいに強いんだよね……。
2023ウィンブルドンだったり(これはジョコビッチ敗けてるけど)、2024パリオリンピックを思い出した。確変の理不尽みたいな強さ。
でもアルカラスはこれに少なくとも一度は勝ってるわけで、シナーも乗り越えられるか……?という視点でも見てたけど、一歩届かなかったね……。
シナーに関してはほとんど悪いところなかったように思うけど、実はグランドスラムのファイナルセットの勝率が悪いというデータが、今回の敗けでさらに補強されてしまったように思う。
シナーがプレッシャーに弱いということではないと思う。どちらかというと体力面の問題なのかもしれない。台頭してくる前は結構体力面の指摘がされてたし。
今後どう乗り越えてくるか楽しみではある。
しかしまあ正直、ジョコビッチが勝ってくれてうれしい。
憎たらしいくらいに強くて、錦織圭を応援していた日本人に何度も絶望を叩きつけたあんちくしょうが、今となっては一番応援したくなる選手になっている。不思議。
決勝のカードはジョコビッチvsアルカラス。
ジョコビッチは勝てば最年長でのグランドスラム優勝+全豪優勝回数最多更新、アルカラスは勝てば初めての全豪制覇+最年少生涯ゴールデンスラム達成。
あらゆる面で対極的な記録がかかった2人同士の戦いになったね。どちらが勝ってもおもしろい。
ジョコビッチを応援しようと思うけど、何よりもこのふたりのカードがまたグランドスラム決勝の舞台で見れることが嬉しいね。
今年の全豪オープン、本当に面白い!
おわり