今日は"集中討議"があった。去年深く携わったプロダクト開発と導入促進のプロジェクトについて、去年の振り返りと今年の目標決めを行ったのだ。
去年1番力を入れた仕事だったこのプロジェクト、今年は組織改編の影響で私は担当から外されていた。しかし、プロダクトマネージャーである先輩から「このプロジェクトをよく理解しているからアドバイザーとして今年も入ってほしい」と言われて、またこの集中討議にもぜひ入ってほしいと言われて、参加したのだった。
(余談だが、この討議は午後いっぱいを使って4時間もかかるものであり、上司からは「参加するの?」と言われたが(つまり、現在の私の担務からは外れるものであり、優先順位が違うのではないかという柔らかな指摘であった)、「参加したいのでします」と即答した。(こういうところが自分の頑固の現れであり、改善すべきところだと昨日気づいた。))
集中討議はビジネス側と開発側双方が参加して行われた。そこで感じたことは、開発側の他者に開かれた風通しの良い姿勢だった。
ビジネス側である私たちは開発側に「こういうプロダクトにしてほしい」を要望を出す。去年はプロダクトがリリースされて1年目の年であり、また上からの指示で急ピッチでの開発がされたこともあり、不具合と予想外の動作の連続だった。
それらに対して対処する開発側の大変さを横目で見ていた私は、エンジニアの仕組みが理解できていないこともあり、利用している中で些細な使いづらさは言えず(使えないわけではないから)、どうしてもこれは改善してほしいというところはプロダクトマネージャーにも確認してもらいながら時間をかけて依頼していた。
そのような動きに対して、開発側は些細なことでもまとまっていないことでもいいから、社内チャットで気軽に連絡してほしい、それが開発側には非常に重要な情報なのだとポジティブに教えてくれた。議事録に書かれた「情報が不十分な依頼は質問することでわかるけど、完璧な依頼は完璧にする間に削ぎ落とされた情報を知ることができない」という言葉も印象的だった。
開発側の仕事の姿勢に感銘を受けたのは、普段自分の仕事の姿勢がその逆であるからだろう。「十分に自分で調べた上で質問してほしい」、「ざっくり質問しないできちんと情報をまとめてほしい」。このプロジェクトとは別に、広告枠の代理販売を行なっているが、何も知らずに(あるいは知ろうともせずに)適当に質問を投げてくる営業に対してよくそのように感じていた。
仕事内容が開発側とは異なることはもちろんだが、他人からの発信をポジティブに受け止めて応答する姿勢を覚えたいと思った。発信する側が「わからない」「困っている」という課題を持っていることは同じなのだから。