ひとはそれぞれのスピードがある。そう言って書き始めようとしたことは、書き始まらないまま、口から滑り落ちて恋人の耳に入った。
ひとにはそれぞれのスピードがあり、能力がある。わたしのスピードは遅く、能力は足りず、この人生で自分がやりたいことより、自分ができることをした方が良いのではないか。そう言って、ごまかした言い訳を恋人にまんまと言い当てられて、また涙がこぼれた。こんな自分とは付き合いきれないから早く死にたいと言えば、そうしたら自分の子どもを産んでもらおうかなと返す恋人に適うこともなく、他人からいじめられて泣くくらいなら、そんな自分を自分で殺してしまった方がいい、そのぐちゃぐちゃな傷口を曝して、今週は生きようと思った。
※追記:記事を「自分だけに公開」から「全体に公開」に変えると最新の記事になってしまうようだ。順番が変わってしまって失敗だった。