2024/1/18

meme_letter
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今日の昼頃、取引先の挨拶へと向かう電車の中で胸の辺りがツキツキと痛んだ。昨日は耳の奥に違和感があって、詰まるような耳鳴りがするような状態だった。疲れが溜まっているのだろうなと他人事のように思う。これでもし心筋梗塞とかでこの命が終わってしまったら、それはなんだか心残りだなと思った。

が、命は終わらずに、取引先2社への挨拶回りと、その合間に案件の問い合わせのメールを返して、積み残した仕事を背に飲み会に参加して、帰路に着いた。

今日の飲み会は私が今の会社に入社時、一番最初に配属された部署に関わる人(先週最終出社だったOJT含む元同僚や、取引先の人、今の上長)との会だった。入社時からお世話になった人たちだから、私はこの人たちのことを好いていた。最初に見たものを親だと思うヒヨコのように。

そして、私以外の参加者は皆、私が入社する前からの付き合いがあり、つまり今日の飲み会で私はある種の部外者だった。また私以外の参加者は男性ということもあり、私はこの人たちの輪に属しているという意識はなく、私がいる前からできていた輪を外から社会科見学する気持ちであった。

そこで繰り広げられたのは、旧態依然とした価値観を助長させる空気の蔓延だった。この人たちの中に価値観はあるのではなく、この空気が共有していると思わせる価値観を作り出すのだ。もちろん冗談混じりだが、「〇〇さんのために今度可愛い女の子たちを連れてきてよ」と会の中で参加者に言われた時、しみじみと見入ってしまった。普段はそんなこと言ってはいけないとわかっている人がこの場の空気によって言う姿を。

この人たちのことが嫌いになる、軽蔑するという気持ちは全くない。この空気が、この環境が生み出す言葉であって、言った本人の言葉ではないから。でも、このような空気が蔓延する中で、より良い社会になるように仕事をしていくことの虚しさを感じた。この空気を私は払拭することができない。この空気の中で私の信念を貫いて仕事をする技量がない。

身体も精神も削るように仕事をしていて、でも仕事をする世界がこのような空気で満ちているのなら、そんな虚しいことはない。私は私の好きな人と二人きりの世界に閉じこもって、その世界に理想を実現させたいと思ってしまった。今日は、そんな日だった。