今日は怒りながら仕事をしてしまった。上司と一緒に働く先輩と三人で会議をしていた。その会議では、ある取引先とのプロジェクトをどのように進めていくかを上司から教えてもらうものだった。来週にはプロジェクトのタスクを書き出しスケジュールを立てて、取引先の定例会に備えて準備をしなければならない、なぜならその取引先から無理にお金をもらうために、そんな話を聞きながら、私はこの仕事をいつ行えばいいのか、という瑣末なところをずっと考えていた。来週は他の取引先との挨拶もある、案件の対応もたくさんある、他にもプロジェクトが、会議がある。どこで時間を取るのか、それは残業も込みで、土日も少し作業して、できるかどうか。
だから、このプロジェクトが最優先であることを上司に確認した。前に、優先順位がわからなくなったら聞いて欲しいとも言われていた。そうしたら上司は「前提として、それはあなたが決めることだけど」と開口一番に言った。
そこで頭が沸騰してしまった。会社が優先順位が高くならざるを得ない仕事を複数与えておきながら、私にそれを決めろと最初に言うなんて。そこから仕事が急にどうでもよくなった。言われたことをやろうと思った。やりたいことはないと思った。こんな風にひとを働かせる会社の理不尽さに怒りを覚えた。
その怒りは、私を助けもせずに、周りに迷惑をかけた。一緒に働く先輩に感情的なケアをさせてしまった。この怒りを隣の部署の先輩に会社で話したせいで、その横にいた上司の一人は傷ついた、あるいは苛立ちを感じたかもしれない。そうやって自分をコントロールできない自分の未熟さに呆れる。
私は視野が狭いし、感情過多だし、考え方に変な癖があるし、ここに書いたことは人から見たら筋が通っていないのかもしれない。世間知らずなのかもしれない。甘すぎるのかもしれない。そうやって言わないと駄目だと誰からも言われそうだと思うくらい、私は怒りという感情を信頼していない。怒りという感情自体が私にとっては理不尽だ。でも、あの上司の言葉を聞いた時、私の中では間違いなく筋が通っていなかった、その筋の通らなさに怒りを覚えたのだということを記したくて書いた。