コミュニティ参加の初期の頃は,CFP に出したプロポーザルがなかなか採択されず歯がゆい思いをしていたのですが,最近は採択されないことのほうが少なくなってきました。
PHP 系のイベントはもちろんのこと,直近の事例で言えば RubyKaigi 2024 のプロポーザルが通りました。
そこで,どういうプロポーザルを書くことが多く,採択されやすいのか振り返って考えてみます。
プロポーザルが採択されるには,採択する側の気持ちを考えることが非常に重要です。
もちろん,自分が話したい内容というのも重要です。つまり,これはイベントの趣旨に対してマッチングするかしないかです。
採択する側としては「イベントを盛り上げたい」「こういうイベントにしたい(イベントのブランディング)」など思惑が必ずあります。
「会社のジョブディスクリプションは○○で,自分は✗✗というスキルを持っている。だから御社で△△の貢献ができる」と売り込むような企業面接に構造がよく似ています。
真っ当な手段を取るならば,イベントの主催が定期的に出す情報やブログをウォッチしたり過去の採択のケースから,どういうプロポーザルを出せばよいか分析することが,採択の近道です。
とはいえ,私自身がプロポーザルを多く出している中でほとんどのイベントに共通することがあります:
初心者〜中級者向けで,かつ需要が高そうなもの枠
そのイベントの趣旨の言語やライブラリ,フレームワークのコア,エコシステム枠
事例枠
ニッチ枠
概ね上記で多くのイベントが構成されていることが多い印象を受けます。
特に初心者向けのプロポーザルはイベントにおいて需要が高い分,プロポーザルの供給も多いことから,倍率が高くなる傾向がありそうです。
そのため,プロポーザルの作文能力や過去の実績,深い知識が問われやすくなる傾向があるんじゃないかと踏んでいます。
そして,ニッチ枠に行けば行くほど,倍率は低めですが応募する敷居が高くなります。
そもそもイベントにニッチ枠が組み込まれるかどうかすら怪しいので,需要も供給もそこまで高くないものである可能性が高いです。
私自身はこれら全体を漫勉なく埋められるようにターゲットを分けて書く戦略を様々なイベントで取ることが多いです。とはいえ,基本ニッチ枠寄りで攻めてはいますが。
初めて開催されたり,歴が浅いイベントとかは,時点で集まったプロポーザルから,どういうイベントにしていくか吟味される可能性が高いと推察します。
そのため,ある程度のプロポーザルの量を出しておくことが,採択の近道かなぁと思ってます。
あと,これらはあくまで,私見であって絶対ではないのをご了承ください。