3/23は土曜出勤の日だった。仕事終わりに『DUNE 砂の惑星PART2』2回目をIMAXレーザーで見てきた。
映画そのものの感想はまた別に書きたい(そう言ってまだ『夜明けのすべて』の感想も書いてない…)けど、とりあえずIMAXで見た感想だけ。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品の音響が好きなので一度はIMAXで観てみたかったんだけど、やっぱり素晴らしい体験ができた。特に今作は砂虫ライドのシーンがものすごい轟音で、もはや地響きが起きてて4DXかと思った。お得。
ほかにも、砂漠に波を描く風の音、記憶や預言の中で脳にじかに響くような声、ジェディ・プライムの不気味な歓声、悲鳴、心をせき立てるような劇伴、そしてポールの演説の力強い(でも本来のポールが失われていくようで危うくて痛々しくもある)声……。音という音が体に響いて心まで揺さぶられるような、あの世界そのものに包まれているような感覚に陥った。ハルコンネン兵の遺体が砂の上にドサッと落ちる音とか生々しくて心臓がキュッとなる。音響技術や音そのものが人間の心に与える影響ってものすごいな…。
本編が始まってから知ったんだけど今作は全編IMAX撮影だったのね。通常上映で役者の顔が見切れてるのに気付いた時は「ここIMAX撮影か」と思ったけど正解は全編でした。
映像の鮮明さ、美しさも本当にすごかった。日蝕とかジェディ・プライムのモノクロなシーンとか、PART1以上に光が印象的なシーンが多いのでなおさら。ただ、私は最初に通常上映で見た時も同じくらい映像美に感動できたので私にとっては音響の方がIMAXの恩恵が大きいかも。
と、ここまでIMAXバージョンを絶賛しといてなんだけど、私はあくまでバリエーションの一種とか味変感覚でIMAXを楽しみたいので、今作やノーラン作品などでも言われるような「IMAXじゃないと意味ない」という風潮があんまり好きじゃない。でっけえスクリーンとでっけえ音で映画見るのはただシンプルに楽しいからIMAX大好きだけど、それでも作品の基本形、中心は通常上映でしょ?と思ってる…のかも。だから今作(に限らずIMAX撮影ありの作品では結構ありがちだが)の通常上映だと見切れて見映えが悪いシーンなどはちょっとモヤっとする。
……だけど私も「TVやスマホ画面で見るよりも映画館で見た方が良い」はよく思うので家で見るのが好きな人からしたら同じ穴のむじなかも……。と思ってヒートアップした気持ちが落ち着いた。
あとこの日記の最後にフェイド=ラウサ萌え語りがあります。
夕食はスープストックで、トマトと鶏肉のスパイスカレー、オマール海老のビスク、和紅茶。スープストックのカレー、気になっててやっと食べられた!名前の通りスパイスの香りが効いていて、トマトの酸味もあってさっぱりしていて美味しかった。
ご飯の量はとりあえず普通にしたらお腹いっぱいになったので次回は少なめに……と思ったけど劇場から出たらすっかり腹ペコになってた。映画ですごい体力使ってるじゃん。
ロフトで衝動買いしちゃった。isshoni.ノート ナンバーのロフト限定カラー、ツバメノートのなんか小さくて正方形のかわいいやつ、かわいいシール。
isshoni.ノート ナンバーは名前の通りページにナンバーが振ってあって、巻頭のインデックスページにどんな内容を書いたかメモできる。インデックスページは通常はグレーの用紙に黒印刷(かっこいい)だけど、ロフト限定カラーは白い用紙にピンクの印刷ですごくかわいい!
何に使おうかな〜。ナンバー入りのノート使うの初めて。普通にメモ帳でも良いけど、映画や本の感想メモとか、あとから見返したいものの記録に良さそう。私はやってないけどバレットジャーナルにも良さそう。
ツバメノートの方も使い道決めてないけど、最近推し短歌?二次創作短歌?をやってみたいな〜とぼんやり思っているので、サイズ的にちょうど良いかも。
本当に楽しかったんだけど、1週間分+土曜出勤の疲労が蓄積されてるのにレイトショーでしかも3時間、さらにIMAXで映画を見ると、当然ながらめちゃくちゃ疲れる。でも来週からはオッペンハイマーにIMAXを回すだろうからやっぱり見に行けてよかった。
私はフェイド=ラウサ・ハルコンネンがぶっ刺さってこの1週間毎日彼のことを考えていた。
薬漬けにされていないアトレイデス兵に勝って「健闘したな、アトレイデス」と笑いかけるところで彼なりの美学とかカリスマ性を感じたし、あんな楽しそうにしてたのに後々伯父上に殺す気か?ってキレてるのもなんか可愛げがある。いや、めちゃくちゃ残忍でサイコ野郎で怖いし、なんかナイフ舐めてるのは何?と思うけど。
レディ・マーゴットに「苦痛を欲する」「性の誘惑に弱い」って評されてるのも気持ち悪くて、良い。かわいい…。フェイドもあの…箱の中に手を入れる試練やらされたんだよね。PART1で私が1番怖かったの夜襲でも砂虫でもなくあのシーンだったんだけど、彼は苦痛を楽しんで笑顔すら浮かべてたんだろうなあと思うと胸が熱くなっちゃう。久しぶりに男性キャラに萌え散らかしている。
ちなみに父がオースティン・バトラーのファンでフェイド役も楽しみにしてたんだけど、いざ見たら父は美形のヴォルデモートみたいなビジュアルにショックを受けてて、逆に私がフェイドに夢中になっててなんか面白いな……。私は普段のオースティン・バトラーは普通にハンサムですねと思う程度なので、髪と眉がない白塗りお歯黒のオースティン・バトラーしか刺さってないらしい。『エルヴィス』の時も思ったけど低くて独特の余韻のある声も良いよね……。
PART1ではレト公爵とダンカンが好きだったのに早々に死んで悲しかったし、フェイドも今作ラストで死んでしまった……。推しがそこそこの確率で死ぬオタクです。