仕事が午前中までだったので一旦帰ってシャワーを浴びて、夜は拾得に知久寿焼のライブを見に行った。
拾得、道を歩いていて偶然見つけた看板が怪しげで、そこからずっと行ってみたいなと思っていて今回やっと行けた。多分道で出会してからもう10年以上は経つ。
入ってすぐの受付には70代くらいの女性が少しゆっくりではあるものの支障なく仕事をされていた。あとから調べたら拾得は1973年開業らしく、おそらくその頃からずっとここにいる人なのだろう。
受付を終えて中に進むと右側のすぐ手前にステージがあって、2階にあるらしい楽屋からハーモニカの音色が聴こえてくる。席は座敷席とテーブル席があって、一番奥にカウンターとキッチンがあった。PA卓もカウンターの端にあった。キッチンとPAの人も70代くらいの男性だった。ホールスタッフだけは若い人がやっていた。
ライブが始まるといきなり電柱、鐘の歌、オルガンとたま時代の名曲が立て続けに演奏されて驚いた。知久さんのライブを見るのは初めてだったが、たま時代と比べても声が全然衰えていなかった。鐘の歌なんてキーがかなり高いから聴けないものだと思っていたので嬉しい。電柱はやはり歌詞が好きだ。「どこにもない秘密基地で待ち合わせるよ どこにもないからたどり着けない だからいつまでも待っているよ」というところが昔から好きだったのだけれども今日は十代に聴いていた頃とは違う刺さり方をして駄目だった。
演奏中私の近くにいた客が演奏に合わせてかなり大きい足踏みをしていたのがずっと気になってしまった。ギターとハーモニカだけのはずの演奏に少しズレたバスドラも聴こえてくるような状態だった。
10曲演奏して15分ほど休憩。お酒は飲まないつもりだったのにまんまと2杯目に自家製サングリアを注文した。
休憩後はmacaroomとの曲を2曲した後、らんちうとあたまのふくれたこどもたちが演奏された。アコースティックギターの6弦をかなりドロップチューニングしてずっとべぇ〜んべぇ〜んと弾きながら演奏しているのがかなり格好良かった。あたまのふくれたこどもたちのキーボードのメロディは「びゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃ〜びゃびゃびゃ〜」みたいな感じの擬音で歌っていた。最後の方は語頭(?)で口でおならをするみたいにしていた。
アンコールのMCで知久さんが「今日はひとりで来たので物販はありません。通販を使ってください。ひとりだとお金の計算が……健康に悪いから」と言いながらビールを飲んでいて良かった。計算は健康に悪い。
2024/08/27 23:15