日記 京都へ

mesinomati
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公開:2025/10/12

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2025と、大津萌乃さん「星と私の動きについて」展を目当てに一泊二日で京都へ小旅行をした。

京都国際舞台芸術祭はコロナ禍を除きほぼ毎年観に行っているように思う。いつも海外のアーティストのパフォーマンスを観ることが多かったけれど、今年は珍しく国内の演劇を2作品観た。

「墓地の上演」と舞台版「テニス」を鑑賞した。どちらも若くて才能溢れる役者さんが出ていて、自然と人の目を引く魅力ってあるんだなあと凡庸なことを考えていた。(もしかしたら後者の作品に出ていたのは専業の役者さんじゃない可能性もあるのですが)

内容は「墓地の上演」では大阪市の旧真田山陸軍墓地を基点とした戦争の短編、「テニス」では個人史のインタビューなど明確なテーマのある作品で充実していた。特に戦後80年の年に墓地の上演を観たのは良かったと思う。

ただ個人的な好みとしてスケールのデカい想像の余地ありまくりのパフォーマンスが好きというのもあるので、来年はそういった趣の作品も観たい。

はしごした2作品の会場が少し離れていて、この土日の京都は10月とは思えないほど蒸し暑く少々くたびれてしまった。お酒もまわりやすいように思う。古民家を改装した韓国料理屋さんの2階席にいたのだけど階段が急勾配で、レモン酎ハイでへろへろしながら転げ落ちないように慎重に下りた。キムチが美味しくて複数種類たくさん食べながら酒を飲んだら脆弱な胃がへばり気味に。やるせないなあ、旅先では自らの胃の強度に悔やむことが多い。千早茜さんの「わるい食べもの」を読んだ時に、これだけ健啖家であれば楽しかろうなと羨ましく思ったのが思い出される。

翌日はすっきりしない胃を抱えながらHOTEL SHE, KYOTOへ大津萌乃さんの展示を見に行った。やっぱり大津さんの絵が好きだと再確認した。静かなのに風が吹いているような軽やかさがあって、線と色が繊細で…

いつも描かれている衣装が素敵だけれど何か服飾関係の経験があったりされるんだろうか。

会場となったHOTEL SHE, KYOTOは自分の思い浮かべるアメリカのダイナーの様な雰囲気でとってもおしゃれだった。1人だと特におしゃれな空間に過度に緊張してしまうのが悪い癖で、加齢とともに克服していけるだろうか。

その後は帰るまでに叡山電車の改札でひっかかったりモバイルオーダーに苦戦したり、もともと粗忽なうえに田舎での老いによりシステムへの理解の速度というか勘どころが確実に鈍ってきており、そしてそのことに対し「プライドが傷ついた」的なダメージを受けていて、これはいかんやつ。事実田舎者なのに何のプライドだ、邪魔なプライドほど持ってて損なものはないので本当に抗っていきたい。

最後に伊勢丹で豆狸の稲荷寿司とumaoさんコラボのユーハイムを買って帰った。食べるのが楽しみ。