23/05/23益田誕に公開していた『灰色ディストーション』の解説と小ネタの備忘録です。せっかくなのでこちらにも残しておきます。
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改めまして、益田誕の24時間限定ではありますが、読んでいただきありがとうございました。少しでも楽しんでいただけたり、懐かしんでいただけたり、まだ益田に出会ったことがない方も、彼の存在や味わい深さのようなものを知っていただけたのであれば、とてもとても嬉しいです。
兎にも角にも、「GS4にも益田よ出てきてくれ〜」という気持ちを詰め込んだ一冊です。紙で読みたいひと向けに薄い本(分厚い)の頒布もしていますので、ご入用の方がいらっしゃいましたら、BOOTHのページをご確認くださいませ。
あとがきも兼ねた解説
特に読まなくても大丈夫なやつです。
GS1とGS3の多少のバレあり注意です。
反射で書いた日記のメモのようなものです。
テーマ
益田と邂逅していたら、するとしたら、4thメンはどういう行動をとっているか…というのをメインに考えました。なので、基本的に益田目線ではなく、キャラ目線。GS1氷室零一ルートの「次は零一の子供の頃の話をしよう」と嬉しそうに1主ちゃんに言ってくれる益田というよりも、GS3藍沢先生ルートでの「大人になったらまたおいで」と優しく、少しドライにバンビに言ってくれる益田…のようなイメージです。何気ない日常の一コマ、踏み込み過ぎず、でもその中で何かを残してくれるような…そんな感じです。
各キャラのタイトルとお話
事前にこの本を頒布した際、読んだよボタンのコメント(ありがとうございます!)でもタイトルに触れていただいたので、各話と合わせてざっくり解説します。それぞれのタイトルの曲は、歌詞から想像するお話のイメージソングというよりも、読みながら聴くと少しだけ楽しくなれるような、そのキャラ(お話)のテーマソング、BGM的な曲をチョイスしています。
志村貴子先生の『娘の家出。』という作品でも曲名を各話のタイトルにしていて、それがとても良かったのでオマージュしております。GSに限らず、他ジャンルのウスイブックでもコレをやりがちの民。
風真さん
『1つの魔法(終わりのない愛しさを与え)』
─ 小沢健二
はばたき市に帰ってきた風真さんは、この曲のような優しい空気感、穏やで、ゆったりとした日常を大切に送っていて欲しいなという願望を込めて。骨董屋の手伝いをしていたら、匡さんのお客として益田がやってくる…というお話。ジャズバー・カンタループというネットワークで顔もそこそこ広いだろうな…と思います、益田。ちなみに、ceroがカバーしたバージョンの曲もめちゃヨシ。
颯砂くん
『パッション・フルーツ』
─ フジファブリック
フジファ特有の爽やかな疾走感と、でもどこか怪しい雰囲気とか、そういうイメージでのチョイス。益田も何者感がすごいですが、颯砂くんはTHE男子高校生!!!な振る舞いをしますが、負けじと何者感要素も多いよなあ…と思います。GS1ドラマCDで氷室先生の監視の元で姫条くんがカンタループでバイトする(???)話が好きなんですが、その小ネタも少々。
ダーホン
『しらない合図しらせる子』
─ ORGE YOU ASSHOLE
ダーホンの存在は『知らない合図を知らせる子』だよなぁと思いのチョイス。ダーホンの好奇心から来る行動力があれば、カンタループにも行き着くだろうし、氷室零一のアレコレにまで辿り着きそうだなと思います。あと、各話の時系列はバラバラですが、ところどころ繋がっています。
七ツ森さん
『Delight Slight Lightspeed』
─ avengers in sci-fi
あべんずのエレクトリックでギラギラした雰囲気と、スピード感は七ツ森さんの七変化のソレ…な、チョイス。花椿ツインズと一緒に、シルバーアクセサリー作家(葉月くん)がクライアントの撮影に向かう。その撮影場所がカンタループ。氷室零一が文化祭での七ツ森さんに対して模範であれと誉めていたのが印象的だったのでそこらへんも踏まえてのお話。
ヤノピ
『journey to freedom』
─ DE DE MOUSE
どこかノスタルジーで、でもキラキラに輝いている、まるで玩具箱をひっくり返したようなデデマウスの曲は夜ノ介くんにぴったりだなと!夜ノ介くんは舞台人なので、回想も舞台のような…すこし不思議な雰囲気のお話にしました。わたくしが擦り続けている、いつもの出汁を使ったラーメンのようなお話ですね…。
いのり
『初花凜々』
─ SINGER SONGER
氷室という名を背負っている一紀だけれども、それはそれとして、年相応の爽やかで優しい思い出も持っていてほしいなという気持ちを込めてのチョイス。益田と知り合いであって欲しいランキング堂々の1位です!おめでとうございます!小さい頃から可愛がられてほしい。
ロックを聴き始めたころ、「ジンジャーエール買って飲んだこんな味だったけな…」という『ばらの花』ムーブもしてほしい。ヘキを詰め込み過ぎている。
そして益田がもし『商店会長』だったとしたら、氷室零一→氷上くん→佐伯くんというネットワークで『サーフィンを始めたキッカケ』があったらアツいなと思います。願望です。
ミカセン
『ワールズエンド・スーパーノヴァ』
─ くるり
まだ教師になっていない御影小次郎の話ですが、この頃の彼は今よりもディープな雰囲気もありそうだな…と。ワールズエンドスーパーノヴァという言葉も、教師という道を見つけた彼の心のうちのようでもあるなぁとチョイスしました。あとくるりが個人的バイブルなので…推しと推し……。
これは他のお話とは違って、益田目線のお話。去年のミカセンオンリーで展示したものの再録なのですが、これがキッカケでこの邂逅本を作ったと言っても過言では無いです。ドゥルスタンタンスタンタン!
『Liberty & Gravity 』
─ くるり
からの、教師になったあとのミカセンの話。なのでタイトルもくるりの曲から。教師になったらなったで、足元がどこかふわふわしているところもある…そんなチョイス。ヨイショ!ヨイショ!もしミカセンもカンタループの常連になったら、氷室零一とバッタリ遭遇!…することもなく、氷室零一は氷室零一で気を遣ってピアノ弾きつつ隠れている…というズレた優しさなども見せて欲しいです。願望です。
白羽家
『デイドリーム』
─ ふくろうず
ふくろうずの曲、万里さんの歌声のような、柔らかく透明感のある雰囲気をまとう白羽家であれ…というチョイスです。スタリオン石油ネットワークぢから、空也さんの引き付けぢから、マヨ姉さんのはばチャ編集部ぢから……。それぞれ益田と関わりがありそうでニッコリします。あれ。
氷室零一(4th)
『DAY』
─ group_inou
『DAY』はアルバムのタイトルなのですが、この中から曲を選ぶとしたら『STORY』。夏の終わりかのような哀愁漂うイノウの曲(イルカセラピーみたいなヤバイ曲もありますが)と、リストの『ため息』を弾いている氷室零一だったり、そんな思い出を振り返る氷室零一…というイメージでした。
???
『灰色ディストーション』
同人誌のタイトルでもある『灰色ディストーション』は造語です。白黒もはっきりしないグレー。ディストーションは音や映像のひずみや、ゆがみ。つまりは、すべて幻覚…そんな意味を…込めてます……。
最後の話は、サブキャラという立ち位置にいる益田は、ゲーム内の中でもメタい思考を持っているのでは…?という願望です。4th(実際には3rd)で同じ立ち位置になった氷室零一と、お酒を飲みながらメタい会話をする…というお話。
以上、そんな感じです(どんな感じ)。絶対に攻略できない男、益田義人………。好きだ…。