クラフトインターネットとVaporWave

MetaFormer
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本日の泥酔ラジオ まじで泥酔してるので勢いで書いてそのまま勢いで公開したい それが許されるのがここ(しずかなインターネット)だろうから。

クラフトインターネットとVaporWaveの思想はどこか親和性がある。それぞれが何であるかは各自検索してほしい。ところでVaporWaveはどうやら2010年代に発症した概念であり、そして皮肉にもVaporWaveそのものがVaporWaveという文化が嫌悪した「商業主義」に組み込まれ、刹那的に"消費"されてしまった背景がある。嘆かわしい。

俺が特に好きなVaporWaveのアーティストがある。Infinity Frequencies。VaporWave界隈的に有名なのかはわからないが、個人的にはVaporWaveの文化の中心を突いた"アーティスト"である。特に"computer trilogy"はVaporWave史に残る傑作だと思っている。

"computer trilogy"はVaporWaveが謡う"亡霊"をまっすぐに見据えたコンセプトアルバムだと思う。三部作で構成されたそれは、それぞれが強いメッセージ性を伴う。ああ、youtubeで聞いていい。元々色々な"亡霊"をリバイバルするVaporWaveというジャンルは自由な環境で聴いていいものなのだからな。

人間の在り方に対する疑問を提示する。未来のために"過去"を犠牲にしていいのか? 人類種は"過去"に対する敬意を持ち売るべきか否か……黎明期の"デジタルカルチャー"のその亡霊を令和の人類に突きつける"computer trilogy"。いや、制作当時はまだ平成だったのかもしれないが(まあその区切りは日本なので海外には無関係だが)、令和の今、その刃の鋭さはより一層増した気がする。

https://www.youtube.com/watch?v=gBLdHpcDq6g

"Lost In Abyss"示唆的なタイトルであり、その示唆性こそがVaporWaveの示唆性の象徴であろう。しかしそこには"敬意"が存在するのは確かだ。今の文化に繋ぐための、失われた可能性に対する敬意が……

2024年。クラフトインターネットという概念が提唱された元年である。われわれはここからどういった選択を取るのだろうか?

以上泥酔ラジオでした。

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