並行するレベル上げ

metayuki
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ほぼゼロみたいな位置から企画と文章を組み立てていく案件が3つ、4つと重なってきていて、やっつける順番を考えるのにも一苦労という状況だった。タスクにして処理していく対応の利点はわかっているつもりだけれど、「考える」ステップがあるとなかなか時間が読めなくて難しい。

「やっつける」と書いたけれど、実際の作業もやっつける感覚はあって、「それじゃいっちょやってやりますか」と準備を整えていざボス戦、みたいに取り組むことも珍しくない。

複数案件が同時進行していて、どれも一発でクリアできるタイプでないことがわかっているときには、なんというか、別々のパーティをレベル上げさせていく気持ちで取り組む。

A案件は企画書をつくらなくちゃいけない。B案件は記事をまとめなくちゃいけない。C案件はキャッチコピーとコンセプトとリードコピーを用意しなくちゃいけない。という状態だったとしよう。追加条件として、どれも資料を集め、読み込む必要があるとする。

まずA案件のリサーチをやる。これをレベル上げだとするならば、まあ、レベル5くらいまでは上げておくかという気持ち。ざっと資料を読んで、それに使えそうな記事とかを探して、おおまかなページ構成をつくったらそこで一旦終了。

つづいてB案件。記事。資料があれば、多分それを手打ちでいったんテキスト化する。面倒と思われるかもしれないけれど、僕は文章を打ち直すほうが、読み込むよりも効率よく自分の中に取り込めるので、やる。打ち直しながら、記事の構成案をほんわりと考えておいて、それに必要そうな情報を収集する。これでだいたいレベル8くらいまで上ってる。

C案件。これもまずは資料を手打ちで入力しなおして、キャッチに使えそうなワードを拾い、リードで核になりそうな文章をツギハギしてみる。コンセプトについては後回しにする。複数名で取り組む場合にはコンセプトをまずは詰めていくほうがいいのだけれど、ひとりでやるときはあとまわし。コンセプトは根っこになる。根っこになるということは、ひっくりかえせば、その他の言葉を結びあげるための紐みたいな役割を果たすので、先に中身を見定めておかなければいけない。どれくらいの紐なら結べるのかを把握しておく必要がある。はい、このパーティはレベル5くらいまえ上がりました。

で、再びAパーティのレベル上げに勤しんで、B、Cと渡り歩く。別々のゲームを並行してプレイするような感覚、といえば、そうかもしれない。

人によってはひとつの案件に集中して取り組んだほうが効率的、ということもあるだろう。僕はそうではなくて、ちょいちょいと意識を切り替えたほうがスムーズにいく。そもそも集中力が長続きしない。それに、頭とか目線とかをくるくる動かしているほうが、ポイントをつかみやすい。そんな気がする。

さっきもやたら暑い中、むりやり意識を切り替えるため、ベランダに出て右に左にうろうろしていたら、あ、そうか、こう書けばいいんだ、と思いついた。その場でスマホのメモに入力した。その断片的な言葉がうまく機能するかどうかはまだわからなくて、そういう「言葉の均し」みたいな作業は、だいたいレベル30くらいから取り掛かることになる。などといかにもルールがあるかのように書いているけれど、ここに記したレベル感はぜんぶ適当。ボス戦に挑むために必要なレベルも案件によって異なる。だいたい50くらいあれば挑めると思うんだけど、まだどれもそこには至っていない。

というわけで、仕事の旅に戻ります。

@metayuki
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