変なポーズ

metayuki
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変なポーズをとりたいと思いながら、この文章を打っている。変なポーズというのは、文字どおり、変なポーズでしかないのだけれど、具体的にどんなポーズかといえば、すぐさまに具体的な描写ができるようなポーズでないことしかわからなくて、だから自分でもわからない。想像もできないような、いままでやったことないような、変なポーズだ。

なぜそのような欲望が生じているかというと、自分がいまなにを考えているのか、考えればいいのか、わからないせいだ。千々に乱れている、というのは慣用表現で、そこまでばらばらではなく、5、6件ほどの考え事や悩み事が心にひしめきあっている。どれも自分ではどうしようもないことだ。

ひとつひとつ、個別にであれば、向き合うのも難しくはない。悩んでもしゃーねーか、と流すこともできるだろうけれど、そういうのが複数個でやってくると、しゃーねーか、と目線を逸らした方角にも別のしゃーねーが立ちはだかっている。どこを向いても、という状況に囲われてしまっているわけで、椅子に座っている姿のほうが「そぐわない」気がしてくる。そう。普段と変わらない姿勢でいられるはずがないのだ。気持ちと姿勢がちぐはぐで、そのおかげで余計に心ばかりに波風が立っている。だから変なポーズをとりたい。変なポーズをとれば、嵐の気分とバランスがとれるかもしれない。

などと書いたところでちっともおもしろみはないので、こういうときはさっさと変なポーズをとってくるに限るし、「おーい、みんなー、俺、さっき、変なポーズとったんだよ」という文章でも書いたほうがなんぼかマシでもある。

自分で想像もしなかったようなポーズを想像してみる。想像できた時点でそのポーズは失格。であれば、なにも考えずに四肢をでたらめに動かしてみるほかない。よし。やってくるか。

@metayuki
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