4/15
一週間の中で月曜日が一番疲れている気がする。子が夜中頻繁に起きるからである。日曜日は保育園もないし、ベビーカーで散歩するだけだと体力があまり削られないのだろう。午前2時に、まるでもう朝かのように朗らかで元気な顔をして子が騒いでいると、可愛いけど勘弁してくれという気持ちになってしまう。
4/16
仕事でミスというほどでないけど意思疎通がうまくできていなくて、関係各位に手間をかける事態が生じてしまった。今のチームは自分に限らずこの手の齟齬が時々起きている気がして、原因も表面的にはわかるのだが(例えば先週の日記に書いたような、会議の議事録の軽視など)もっと根本的な何かがあるような気もしている。
4/17
会社のちょっとした親睦会に参加した。意味のない話をしたり、意味のない話に相槌を打ったりするだけでもやはり人間同士の距離は縮まる気がするので、時には出社して対面で会話するのも必要だとは思う。
帰宅して空腹だったので近所の家系ラーメン屋に行きライスもつけてしまった。
4/18
子は保育園に段々と慣れてきて、だいぶ泣かずに過ごせるようになってきたみたいだが、そんなふうにうまく行っているタイミングで他の子からもらってきたと思われる風邪で体調を崩してしまった。最初はこんなことばかりと聞くので、焦らず気長にやっていきたい。
4/19
Xで流れてきた京大の素粒子論の学生の修士論文がとても良かった。
修論としては文体が流暢すぎるとも思うが、アノマリー(量子異常)の現代的な整理がされていて、その辺の理解が雑な自分には勉強になる。
仕事をしていると線形代数という名のただの行列計算とか、初歩的な統計学とかしか使っていなくて数学的・理論的な面白みを感じる機会が全然ないので、久しぶりにこういうのを読むと心が洗われるというか、純粋な知的好奇心を刺激される。
4/20
Xでフォロワーが紹介していた『スマホ時代の哲学』という本が気になって読んでみた。
アテンションエコノミーやらデジタルミニマリストやらの文脈では、SNSアカウントを消すべしとかスマホからアプリを削除すべしというようなことが言われていて、実際自分もSNS依存から脱却したくて何度かやってみたこともあるが、結局戻ってきてしまう。それは、余った時間をこの本で言われているような「趣味」として利用できていないからだったのかなぁと思う。この本は割と現代というか自分世代のエンタメをベースに論を展開していて、エヴァもよく引用されているが、やはり加持リョウジは大人なのであった。
4/21
安部公房の『飛ぶ男』を読んだ。
遺作ということで尻切れになっていてもっと大きな作品の序章というような感じで終わってしまったのは残念だが、奇妙さが常識となっているような独特の世界観や、艶かしい女性の描写などはなかなか良かった。