公募出したンゴ!先生、俺……

mican
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公開:2025/3/5

公募で出した作品のセルフ解説&反省会です。

見出しのふざけ具合から察してほしい、メンタルはお通夜です。可能なら、グレッチで殴ってください。グレッチってなんですか? スパナとかバールとかの仲間かな、あの歌の中でそんなわかりやすく鈍器が出てくるだろうか? 調べてきました、ギターじゃん! このくだり、人生ですでに五回くらいやってる気がしてきたぞ……。デジャヴュ。

ということで、公募を出してきました。出すといってもサイト内で投稿する際にタグを付けるだけのお手軽なもの。私のレベルで言うと文庫本一冊程度と言われる10万字以上の長編をギリギリ話が終わらせれるだけ、書き切ることができるだけ、くらいのレベルです。

わざわざページを作った理由は言い訳をさせて欲しいから!!!

『GOAT』という文芸誌があるのはなんとなく知っていて、賞があるのもぼんやり聞き及んでいたけど特に何も考えずに本屋をぶらついていたらちょうど並んでいたので購入。ぱらぱら読み流していたら、賞の詳細にたどり着いたわけです。購入したのが2月15日(土)で応募締め切りが2月17日(月)14:59。5000字前後で締め切りまであと二日、虚無字書きのリハビリにはもってこいなんじゃないか?! とチャレンジすることにしました。

約一日、他のことしつつ脳内でプロットをもちゃもちゃこねくり回して、実際の執筆時間は一晩。(月曜日、普通に出勤だし!)時間がなかったんです。時間があったとしても、別の要因で結果は変わらないとは思うけど、とにかく後半のぐだぐだ感は一晩という時間のせいだと理解した上で生温かい目で見ていただければ幸いです。結果、一過性のいいリハビリにはなりました。

◎お題「破る」

以下の3つのルールをすべて破ってください。

1、きれいごとだけ書いてください。

2、誰も傷つけないでください。

3、噓をつかないでください。

◎文字数

4,000~6,000 字

◎ジャンル

不問

https://monogatary.com/notification/notice/397578

第一回は冊子の刊行前でサイト内のみでの募集、それでも700強の作品数が集まり、今回は1000超えのようです。YOASOBIの小説原作企画もこのサイトらしいのでそもそも知名度はあったのかもですが。

私が購入した段階で第3刷、寄稿している面々はあまりにもいい感じだし、値段もほぼワンコインとかなり安価。シンプルに母数が跳ねあがり、第二回はかなり熾烈になるのでは? と勝手に思いつつ、700も1000もあんまり変わらないという個人的感想。シンプルに自分の実力が(悪い方に)作品数に左右されるレベルではないからなんですが。

〇応募作品

タイトル:broke my gourd

あらすじ:廃墟となった温室に不法侵入して寝泊まりする家出少年は竹取物語さながらに植物の根から生まれたアロエみたいな体の「彼女」と一緒に暮らし始める。 花を咲かせた彼女は、その花を差し出し、受け取った俺は――。 ボーイ・ミーツ・プランツ物語です。

https://monogatary.com/episode/536186

お題に対する解釈。

破る、に対してタイトルの通りですが「破瓜」。直訳です。処女喪失を花に例えたような別の言葉でもいいかなとは思ったのですが、「散る」のニュアンスが強すぎるので「破瓜」を語感をなるべく残したくてこれに。流石にそのまんま「破瓜」にはできないし、失恋の「broke my heart」をベースに崩しています。結構、お題大喜利だけはいい線行ったなと思いました。わんちゃん大喜利力で一次だけでも残らないかなーって思ってます。それはイキりすぎと同居人には言われました。

ルールに対する解釈。

1、きれいごとだけ書いてください。→ルール回収とは呼べないくらい曖昧だったか。きれいごともきれいじゃないこともまあまあ練り込みました。お題の「破る」ほど明確には触れていません。

2、誰も傷つけないでください。→メンタルよりも物理的な傷付ける描写の方が目立ったと思います。お題の解釈である「破瓜」がすでにフィジカル、メンタル共に傷付けることなので、そこで回収はある程度できているかと。

3、噓をつかないでください。→ルール回収には満たないかも。シンプルな誤解、間違っていた時に咄嗟にでる感嘆符的な「うそ」、心理描写内の真実ではない、あたりは散らしてあるけど、特別しっかり回収できているかというとダメそう。

細かいダジャレで始めて締めました。よければダジャレだけでも探してみてください(?)

書き終わっただけ良かった~という感じです。個人的にはどことないエロ同人オチになったことがとにかく恥ずかしいです。変にこだわったのに回収しきれなかったもの(皮を剥いた後のデラウェアような粒でできた歯)とかあって読み返すとふつうに自分が傷つきます。ウケる。賞で好まれている雰囲気やざっとサイト内をザッピングした感じ直接的に書くべきではないと思ったので濁しましたが、自分なりにかなりしっかりオナホっぽい描写は入れたつもりなんですよね。(まあ、オナホエアプなんですが……。)性的要素、絶対にない方がいいの分かってはいたんですが、破瓜で走るって決めた以上、要素は散らしたくて……。とにかく主人公の「男」にとって都合のいい生命体にしたいと思ったらこうなり、ぶどうにもアロエにも失礼ですが、快感を生み出しそうなものとして起用しつつ、これ以上オナホっぽく書くわけにはいかない、というはざまで謎のポジションに転がり落ちたのがデラウエアの歯列でした。

前半は文字数をまめに気にして、かなり削りながら進めていたので無駄もしっかり省けていて、テンポも良かったな、と思います。だんだん字数に余裕が出てきて、しかもオチは締まらなさそうな気配が出てきて、結果、この迷いの滲みまくった冗長さ……。計画性のなさがはっきり表れていますね。短編って誤魔化し効かないから難しいですよね。いい脳トレになりました。負け惜しみではなく、本気で特にプロや文章を書く仕事を目指していないので、結果がダメでも全く悔しくないのですが、自分の成果物がイケてないのはシンプルにむかつくのでまた程よい公募見つかったらチャレンジしたいです。締め切りがないと書き切れない……。

@mican
思考の源泉かけ流し