ひと月前、買ったは良いけど全然読めていない本を消化すると決意した。気づけば10冊以上も読んでない本があった。それなのに図書館で新しく借りちゃたりもする。借りていた本を読んで返して、買いためてた本も読んで…とやっていくと、自然に技法書だけはあと回しになる。4月半ばからようやく技法書に取りかかる。
ベティ・エドワーズ先生の色彩の本、『COLOR 美しい配色と混色のテクニックをマスターする』は半分くらい読み進んで実践もしていて、残りが半分なので読み終わるのに時間がかからないだろうと再び手をつけ始めた。
『COLOR』の実習11 4/12 4hくらい
補色同士の2色+好きな色一枚の色紙を選ぶ。(赤と緑、白にした。)
1枚は床に。もう1枚は折って背景に。残り1枚は細長めにカットして、たがいちがいに3回折って扇のようにし、床、背景に対して斜めになるように設置。(床には赤の紙、背景には緑の紙、静物として白の紙をチョイスした。)
電気スタンドを光源として固定。(右上方に設定。)
これを読んだ時、「つ、つまらなさそう…」と思って、やり始めるのがちょっと億劫だったのだけど、ところが実際やってみると大変面白かった。
やってみてわかったことは、私は影がどうやって投影され、何色になるのかを意識せずに今まで絵を描き続けてきたということ。「見たまま描く」ことは得意だという自負はあるものの、それがどうしてそうなっているのかを気に留めてこなさすぎた。
だから、想像で何かを描きたいと思った時、影がどこに落ちるか?何色になるか?がわからずに止まってしまう。複雑な形になればなるほど1つ1つの影がどこに何色に落ちるのか、いちいちわからない。それで、下描きのまま止まってしまっているイラストが何枚もある。
今回の折り紙の実習では、モチーフがシンプルだけにわかりやすかった。
色の同時対比の効果で、グレーに見えていた白い紙の影が、思いのほかピンクだったことにとにかく驚く。オブジェクトに選んだ紙を、反射色を投影しやすい白にして良かったと思う。
使った画材はアクリル絵の具。紙もアクリル用紙なので仕上がりが綺麗になって良かったなーと満足したんだけれど、次の花の実習がかなり難しく、たくさんつまづいた。
『COLOR』の実習12 4/17,19,20 3-4h/D
色画用紙から2色を選ぶ。1枚は花の一部の類似色、もう1枚はその補色。
類似色の紙は床に、補色の紙は屏風にして背景にする。
電気スタンドで光を固定。
静物として、花弁が大きめの花を選ぶ。花弁が大きい方が、色相、明度、彩度の変化が見分けやすいらしい。
モチーフのバラは、お花屋さんで家に飾るお花を買った時、終わりかけだからとサービスでいただいたもの。デッサン→全体塗りした1日目から、2日目までちょっと時間が取れなかったうちに変化してしまい、結構記憶で塗った部分もある。
このバラで最も難しかったのは、花弁と花弁の間が狭くて影の色の特定がしづらく、また花弁1枚1枚ごとに影の色が変化する点。
というのも、当たり前だけど花弁ごとに光の当たり具合が違うので、隣り合っている花弁の影が別の色になっている。いや本当に当たり前なんだけど。
花弁A用に一度作った色を、隣の花弁Bに使うとめちゃくちゃ濃い、とか、花弁の裏は色相がオレンジでなく黄色なので使えない、とか。それをちまちまと判別、混色して塗るというのがとにかく大変だった。
アクリル絵の具は、絵の具が乾くと少し色が濃くなる。試し塗りで良しと思っても、載せてみるとやっぱり色が違った、ということも何度もあった。
そしてついにもうよくわからなくなったのでやめた。
今思うと、ファーストレイヤーの塗りでさっくり全体を塗っていた状態の方がまだ雰囲気と特徴を捉えられていたように思うので、細部にこだわりすぎたのかもしれない。もっと全体としての変化を色で捉えて、細部はポイントポイントに置いていくとか…?
どうすれば良かったんだろう。
自分の悪い癖で、「ここが違う」「あそこが違う」にこだわりすぎで、仕上がりの良さ、どんな雰囲気にしたいかがおろそかになってしまった気もする。
良かった点もある。アクリル絵の具が楽しかった。
油絵のようにざっくりと絵の具を置いていく楽しさがある。下のレイヤーの形や色を気にしないでどんどん描き直せるというのは、ある意味では気がラクかもしれない。
今回のよくわからなさをはっきりさせるためにも、また何かをアクリル絵の具で描いてみたい。