4年前の今日といえば、その後続く長い長い自粛期間の始まりみたいな頃だったんだ。
今日は普通に朝起きて、行きたくないなぁと思いながら仕事に行き、わりとしっかり仕事をして、疲れるなと思いながら帰ってきた、(夜ご飯はデニーズのしゃぶしゃぶとカキフライを食べた)、なんの変哲もない一日だった。
でもこの4年間のことを思うと、今日朝起きられたこと、普通に仕事に行けたこと、一日の間に何度も笑って、笑顔で人と話したこと、未来に希望が持てていること、帰って家族とおしゃべりできること、やりたいことがあること、食べたいものがあること、この4年間生きていられたこと、よく考えたらぜんぶがうれしい。あまりにも、あまりにもかけがえなさすぎる…。
この4年の間、世界もひどかったけど、自分もひどかった。今までで一番体調が悪くなり、つらい時期を経験した。ああなってしまうともう八方塞がりで本当にどうしていいかわからないんだということが骨身に染みてよくわかった。自分だけではどうすることもできなかったところを、周りが助けてくれた。
4年は長いようで、短くて、でもとっても長かった。具合が悪くなって、そこからまた立ち上がれるようになるくらいの時間だった。新しく好きになったものもいっぱいあった。
なにかが変わるには十分な時間。失われてほしくないものは一瞬で失われてしまうので、4年もいらない。でも望む変化のためには4年くらいかかるかも。4年後どうなっていたいかな。なるべく色々なことを経験して、たくさんのものを好きになって、そしてなるべく色々なものを生み出したいし作りたい。自分の“好き”から作るものを増やしたい。
それと同時に、なんでもない日がうれしい日なのだということを、ちゃんと忘れないように過ごしたい。